茂左衛門地蔵奥の院・北向観音

義人茂左衛門を手助けした僧を祀るという寺。

(群馬県みなかみ町下津)

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利根川右岸の段丘街を登って行くと、途中に広い駐車場がある。茂左衛門地蔵の奥の院される寺である。

茂左衛門の物語では、直訴を果たしたあと地元に戻り、妻子に別れをつげて江戸に向かおうとしたところ、ここ小袖坂で捕えられたという。

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物語では、茂左衛門は直訴にあたって偽の書状を作ったとなっていて、その書状を代筆したのが大宝院という寺の住職だった覺端という人物とされている。覺端は茂左衛門の直訴に加担した罪で、やはり死罪になっている。

ここはその覺端を供養するため、昭和31年に創建された寺である。

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駐車場からは緩やかな石段があり、境内へ続いている。

境内は河岸段丘の崖線にあるので見晴らしがよい。

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途中にあった水盤舎。

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境内に入って最初にあるのが北向観音。

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続いて、寺務所。

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事務所の横には玄関のようなものがあるが、内部には須弥壇のようになっていて出入りはできない。

何が祀られているかは不明。

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寺務所のさらに先には本堂がある。

この本堂は上津八幡宮という神社の拝殿であったものを買い上げ、改築して、昭和31年に茂左衛門地蔵奥の院としたという。

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町指定の文化財になっていて、軒回りの斗栱類に関する説明がやけに細かく書かれている。

いままでこれほど細かい文化財の看板見たことない。

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元々の八幡神社の建物として建てられたのは元禄6年(1693)ということだ。

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扁額。

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本堂の内部。

須弥壇などはなく、やけにあっさりしている。

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本堂の横には隅飾りのヒレがない宝篋印塔がある。

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境内には他に東司。

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境内からは三峰山方面がよく見える。

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その麓にパゴダのようなものが見えた。

前々から気になっていた塔なので、これから行ってみようと思う。

ずいぶん昔に、三峰山麓のお寺を巡ったとき、どこかの寺で庫裏にインドだかミャンマーへ行った写真がたくさん展示されていて、住職から話を聞いたような記憶があるけれどそれに関係するものなのだろうか。

(2021年08月23日訪問)

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