古江庵

札所4番。本堂の裏手が特殊潜航艇「咬龍」の訓練基地だった。

(香川県小豆島町古江)

写真

田ノ浦半島から帰路。半島の付け根に古江という集落がある。

その集落にあるお寺「古江庵」へ向かう。小豆島八十八ヶ所霊場の第4番札所だ。

写真

浜辺からそのまま境内になっているという、ありそうであまり見かけない風景。海水浴の「海の家」くらいの位置に本堂が建っている。

穏やかな瀬戸内の海の、さらに深い湾の中だからこそ可能な立地なのだろう。

写真

境内は広々とした駐車場になっている。

入口に案内板があり「特殊潜航艇基地跡100m」とある。

写真

もう17時半ちかい時間なのに、お遍路さんの一団がいた。頑張るなぁ。私も頑張ってるけど。

本堂の前には回向柱があり、善の綱が結ばれている。

写真

本堂の前にはヒサシがあってその下に半鐘が吊られていた。

写真

本堂の内部。

善の綱がつながっているのが見える。

本尊は阿弥陀如来とのこと。

写真

本堂の前には三十三観音ミニ霊場。

密集型の石仏で構成されている。

写真

本堂の右側には部屋があるが、庫裏という程でもなく、住職が常駐して生活するのはちょっと難しそう。

そのさらに右に倉庫、そして鎮守社がある。

写真

鎮守社は小さな丘の上に建っている。

写真

鎮守社の名前は音宮神社。

写真

入口の看板にあった特殊潜航艇の基地跡というのが、どこなのかはよくわからなかった。お寺自体が基地になっていたとは考えにくい。

山門から100mと書いてあったので、写真の小さな桟橋の辺りだと思う。

潜航艇の種類は「咬龍」で、特攻兵器的な意味合いのものではなく、小型で高性能な潜水艦として設計された艦だった。

写真

あ、旧軍旧軍施設マニアが桟橋の調査してる!?

── なわけないか。

(2007年10月06日訪問)