堀越荒神社

割拝殿の中を斜めに通行する。

(香川県小豆島町堀越)

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堀越庵の前の路地に水場がある。

そこには赤字で「へんろ道」の案内が出ていて、次の札所、田浦庵へはこの細い山道を進むようになっていた。小坊主の看板は小豆島の札所では共通のキャラ。

こんな先に抜けられる道があるのか心配になるような細道だ。でも四国にはこういう案内板が無数にあって、どんな細道でもそれに身を任せて進めば八十八ヶ所を巡ることができる。それが歩き遍路の醍醐味でもある。

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堀越庵から奥に進むと分校跡地があり、そこには壺井繁治の詩碑がある。生家がこの近くらしい。

繁治は詩人で、『二十四の瞳』を書いた壺井栄の夫でもある。

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その先に、小さな神社があったのでお参りしていく。堀越荒神社という神社だが詳細は不明。

割拝殿があるが、面白いのは拝殿への通路が斜めに付いていること。

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割拝殿の中も斜めに通過していく。

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当サイトでは割拝殿(わりはいでん)懸崖型平地型に分けているが、その決め手は石段が建物内部にまで及んでいるかどうかだ。

この割拝殿は斜面の石垣の上に建っているので、懸崖型に分類したいところだが、石段が建物の外で終わっているため平地型とした。

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本殿は流造り。

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本殿の右側に末社があり、こちらも流造りだった。

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境内にはほかに蘭塔。

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分校跡地の周辺を少し歩いてみる。

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石垣の途中に梁が突き出している。この部分に床張りして上を歩いたのか?

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ときどき夢の中で昔に住んでいた場所としてこんな狭い急斜面の路地が出てくることがある。

実際にはそういう場所に住んだことはないのだけど。

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だいぶ時間が遅くなってきた。四国の阿讃山脈の山並みがみかん色に染まっている。

きょうはもうあといくつもお寺を見られないだろう。

(2007年10月06日訪問)