ラインブエ・ドゥラン橋

ラインブエ川にかかる武骨な鉄橋。

(ミャンマーカレン州ラインブエ)

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ラインブエ川にかかる橋が見えてきた。

ラインブエ川は、ジャイン川の支流の中で最大の川で、ジャイン川の本流と変わらないほどの大きな川だ。

いま私がいるのが川の西岸。どうやらこちら側には検問所はないみたいだ。だから写真を撮っていられるわけだが・・・

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ミャンマーでは鉄橋の写真を撮ることは禁止されている。軍事施設扱いなのである。よって、この記事みたいに安易に撮影に及ぶのはお薦めできない。

ガイドさんによっては民主化以降は撮ってもよくなった、と言う人もいるが、正直自分の体を張って確認したくはない。それに、そもそもここから先はミャンマー中央政府の支配力が弱いエリアであり、この地を支配する KNU(カレン民族同盟)には KNU なりの法律があるのかもしれないから余計に気を遣う必要がある。

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橋の定礎。

ミャンマー語だけなのでまったく読めない。

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橋げたは鉄骨トラスで、橋床はチーク材。

さらに自動車の車輪が乗る箇所には補強の板が敷いてある。オートバイはこの補強板の上を走ればよかろう。ちなみにミャンマーは車両は右側通行。

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橋長は約200m。かなり立派な鉄橋といえる。

東南アジアテイスト満点の風景だ。

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ラインブエ川の下流方向。なお走りながらの撮影。

橋の東側には検問所があるかもしれず、とりあえずカメラはこのへんで引っ込めておきたい。

案の定、橋の東詰めにはセキュリティゲートがあった。あるいは橋の料金所だったのかもしれない。オートバイは料金を取らないのが普通なので何食わぬ顔でゲートを通過した。外国人立入禁止地域に特有の険しい空気は感じない。

でもあとで何かあったらイヤなので、橋を渡ってすぐの茶店で栄養ドリンクを飲んでひと休みすることにした。もしダメならゲートから民兵が確認にくるだろうし、茶店のおばちゃんが「日本人はこの先は行ったらダメだよ」などと教えてくれるだろうから。

どうやらドゥラン村は問題がなさそうだ。第一関門はまずクリア。これから洞窟寺院の候補群を目指すことになる。

(2019年03月10日訪問)