シンウーパゴ大仏

たぶん世界最大のシンウーパゴだろう。

(ミャンマーモン州ムドン)

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さて、本格的に帰るぞ!

なにせここはまだムドン。モーラミャインまでは30km、そこから宿のあるパアンまではさらに60km、合計90kmの道のりが待っているのだから。

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ムドンから少しモーラミャインに戻ったところにある、ウィンセントーヤ寺院の総門まで来た。

ん? 総門が立派になってるではないの! 道路も拡張してすごくきれいになってる。

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これが2014年に訪問したときの総門。

なんというか、発展途上国的な雰囲気が凝縮されたような総門だったのが、たった5年で面影もなくなった。

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ウィンセントーヤ寺院は巨大な寝釈迦を含む観光地で、ざっと見るだけで半日くらいは必要。でも前回来たときには団体行動だったので、ひとつだけどうしても確認しておきたい場所がある。

見ていくか!

ムドン山脈の山岳パゴダ群にはいまから手を付けるつもりはないと告白したが、国道8号沿線寺院は別なのだ。国道8号線に面している寺は今後も容赦しない!

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ウィンセントーヤの参道に入ると、托鉢行列仏が並んでいるのに目が奪われる。いったいいくつあるのか、あきれて数える気も起きない。

変わっているのは、山門から入ると托鉢行列仏がお尻を向けていること。つまり参道は行列の末尾から始まっているのだ。

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これが2014年の参道の様子。まるで別の国の風景みたいだ。

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行列の先頭を求めて進んでいく。

途中で行列が途絶えたように見える箇所があるがここが先頭ではない。

ここからは道路を横断して右の枝道のほうへ続いているのだ。

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2014年にはここに仏像用の歩道橋があって道路を横断していた。

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ここからは未舗装の枝道へ入って行く。

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つまりこの托鉢行列仏は、ウィンセントーヤ寝釈迦に続いているのではなく、別な何かに続いているのである。

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え? 行列が2分岐してる!

一瞬、どっちへ行くべきか迷ってしまった。メインルートは左側だ。

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同じ形が並んでいる中で、ひとつだけ日傘を持った像があった。シンティワリか?

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像の中に未完成のものが混ざってきた。

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ついに完全に作りかけの状態に。

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ここが確認できた托鉢行列仏の先頭。本来なら托鉢行列仏の先頭には仏陀がいるはずなので、まだ全体が完成したわけではないのだ。

参道の動画

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行列仏が終わったところにあったのが巨大なシンウーパゴ。

推定だが座高だけ20mくらいありそう。奈良の大仏よりも大きいのである。シンウーパゴ像としてはおそらく世界最大だろう。

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シンウーパゴ像は日本の弁財天のように、水の上に祀られることが多い。ここではちょっとした湖が作られている。

橋が架けられているが、大仏は島に建っているのではなく、対岸から突き出た半島に建てられている。

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大仏の裏側を回れそうな道があったので入ってみた。

大きな仏陀立像があった。もしかしてこれが托鉢行列仏の最終地点なのか。

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シンウーパゴの左側に回り込んできた。

シンウーパゴの姿は太陽の角度を確認しているところだとされる。私がこれまで見た限り、右向きの像の割合が多いような気がするが、この像は左向きだ。あまり向きには意味がないのかもしれない。

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背後には出入口があるが、柵があって近づくことはできない。もし内部に部屋があるとすれば、内部は5階か6階建てになっているだろうと思う。

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ひと回りして戻ってきた。

こんな面白い像なのに、参拝している人はまばら。こういうところがミャンマーだな、と思ってしまう。すべてがやりすぎなのだ。

世界最大の寝釈迦といわれるウィンセントーヤ寝釈迦も、いま第2寝釈迦を建設中でさらに大きなものになるという。

ともあれ、2014年に来た時に心残りだった巨大シンウーパゴを見ることができて満足。ミャンマーの寺は日々進化しているから、ある時点で見尽くしたということはない。だが、私の中ではウィンセントーヤ寺院はこれで決着がついた。

これから国道8号線でモーラミャインへ行き、そこで夕飯を食べよう。夜明けとともに出発し、最後の寺で日没を迎えるという長い長い一日だった。

(2019年03月01日訪問)

聞いて丸暗記! ミャンマー語入門

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大澤 幸子 (著), 岡野 賢二 (監修)

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