大雲院

本堂の内部は三十三観音の巡礼堂になっている。

(鳥取県鳥取市立川町4丁目)

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鳥取市、東の寺町の寺のひとつ、大雲院。宗派は天台宗。

山門はなく、広々とした境内がちょっと学校の校庭のような雰囲気。

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参道とおぼしきコンクリ敷きの通路を進んでいくと左側に地蔵堂。

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右側には鐘堂がある。

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その奥に本堂。

不思議なところに花頭窓が2つあしらわれている。2連の花頭窓は少し前の芳心寺にもあったが、同じ大工の仕事なのだろうか。

境内には洗い桶で睡蓮が栽培されていた。

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本堂の前には石灯籠のようなレイアウトで2基の宝篋印塔がある。

あとで知ったのだが、この本堂の内部は巡礼型式の三十三観音堂になっているようだ。

外観にこれといった巡礼堂の特徴もなかったので確認しなかったのが悔やまれる。

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本堂からはL字型に伽藍が接続していて、本堂の左には元三大師堂。

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元三大師堂の前は池になっていて、一ヶ所だけ石橋が掛けられている。その先には小さな堂があるが、これは弁天堂ではないかという気がする。

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茶室の横は庫裏。

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その先に玄関がある。

玄関と本堂が長い伽藍の両端にあるというめずらしい配置だ。

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庫裏の前には、池田家霊廟がある。

これは鳥取藩主、池田家の子孫が東京の多磨霊園にいったんは墓所をうつしたのだったが、その後、鳥取に墓を戻したものだという。

これで鳥取市内の寺町巡りは最後になる。時刻は13時半。半日で19軒の寺社を見たことになるが、あとあと地図を見直したら見落とした寺もあったし、寺町以外の単立の寺も見るべきところがあったようだ。

でもまあ、このときはこのときでベストを尽くしたつもりなので後悔はない。寺町巡りは午前中で終わらせ、午後は鳥取砂丘と兵庫県境方面へいく予定だったのでスケジュールはちょっと押している。

(2005年05月03日訪問)