16時すぎになってきょう最後の訪問地、
まあ、寺伝はどこまで信憑性があるかはわからないが、少なくとも本堂は室町の建物だし、境内の配置の密教っぽさからして平安初期というのは充分に感じられる寺だ。
堂宇はかなり数があるうえ、門前町や仲見世が充実しているので、仲見世群とお寺をページを分けて紹介しようと思う。まずは仲見世から。
駐車場の手前にある瀟洒な割烹、ゆう心。
駐車場から参道を進み、最初にある食堂、兼、土産物屋、大門食堂。
大門食堂の次にあるのは、茶房・
その奥に見える白い壁もモルタルの建物が、喫茶・麻世。
楓は営業しているのかどうかは微妙なところ。でも2階の縁側のテーブル席がなかなか素敵だ。
ここから先は断続的に石段が続き、松や杉が茂る境内となる。雨が降っていることもあり、とてもよい雰囲気だ。
総門の手前に石がごろごろとならぶ露頭があり、そこに不動尊が祀られている。その足下には遥拝所が作られている。
手を合わせている信仰深いひとがいた。
不動尊は雨にぬれていた。
総門は四脚門。わりと古そう。江戸中期くらいまでは行くのではないか。
ここから先も薄暗い杉の森が続く。
しばらく行くと、左側に塔頭かと思われる門が見えた。
配置図をみると、寺務所の裏側あたりになるのだが、寺務所とは独立した建物があるのでおそらく塔頭だろうと思う。
清水寺は最盛期には40以上の僧房をがあったという。山中をさがせばたくさんの僧房のあとがあるだろうし、ここまで見た茶屋ももとは宿坊だったのかもしれない。
参道は松琴館という旅館の前に着く。
精進料理が食べられると看板に書かれている。予約がなくても宿泊、食事ができるとかいてあるが、それもさすがに昼ごろのことであろう。
でもそういう気の置けない旅館はいいものだと思う。
参道は松琴館の前を通り過ぎていく。
大きな修験寺などでたまにこういう風景があるが、徐々に寂れつつある。ここはまだ旅館もしっかりしており、参道に風情を添えている。
続いてあるのは、紅葉館という旅館。こちらも飛び込みで精進料理が食べられるようだ。
想像だが、松琴館も紅葉館も元々は宿坊だったのではないだろうか。
紅葉館は少し参道から引き込んだところにある。
石段を登りきると明るい境内に出る。
その石段を登りきった正面にある土産物屋、深田豊隆堂。清水羊羹の製造元のお店で、商品は羊羹がメイン。
その先には、黒田千年堂という羊羹屋さん。こちらも羊羹を中心としつつ、飴なども扱っている。建物は古そうで、下手したら100年くらい行っているのではないか。
これまで当サイトで紹介していきた大寺の仲見世は、アーケードだったりして近代的だったのだが、この寺の仲見世はかなり時代掛かっていて、寺の堂宇と溶け込んでしまうほどだ。
水盤舎の裏側にあった、西村堂。
こちらも羊羹の製造元が出している直売店のようだ。
正直、私はあまり羊羹が好きではないので、ここまで買いたいものがなかったのだが、このお店は羊羹以外の品揃えが豊富だったので、ここでお土産を買うことにして、許可をもらって写真も撮らせてもらった。
本来なら清水寺の名前の入った羊羹を買うべきなんだろうけど、結局他の観光地でも変えそうなありきたりなお土産にした。
でもこんな渋いお土産物屋で買物をするという体験自体が、貴重なのでそれでよしとしよう。
ここから先は、寺の本堂よりもさらに奥になるのだが、もう2軒の仲見世も先に紹介しておく。
そもそも、普通の感覚だと本堂より奥に店があるというのがすごいのだが、この寺では溶け込むようにある。
まずあるのが、遠藤瑞泉堂。
こちらも年季の入った渋い建物。
次にあるのが清凌亭という旅館。
何と、本堂の裏のあたりにも旅館があるのだ。ここも元宿坊なのだろうか。
続いて、少し戻って寺の伽藍について紹介しよう。
(2005年05月01日訪問)
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