東光寺観音堂を出て次の目的地へ向かおうとしたら、団地の中の公園に滑り台が見えた。
二本脚、狭デッキの台で、手すりの隅が丁寧に丸めてあるデザインが特徴。さらに滑降部の手すりには細かい鉄筋で細工がしてある。
他県の滑り台、徳島とは違う特徴があって面白い。
これまで見てきた限り、滑降部両側が壁状ではなく手すりになっているのは古い台であったが、この台もその例外ではないだろう。
ただし、全体的な鉄パイプの太さやデッキの側桁の処理などが昨日見た台とは違う特徴を持っていて、同一メーカーとは断定しがたい。
滑降面は鉄板で、サビで黒光りしている。
そういえば、これまで見た多くの滑り台では滑降面はステンレス板であった。鉄板というのは初出かもしれない。
裏面を見ると塩ビパイプが並べてある。これは構造材ではなくもともと塩ビパイプが滑降面だったのを、後補で鉄板を敷いたものだと思う。
滑降部の下部は地面にめり込んでいた。もう遊ぶ子どももいないのだろう。
(2003年09月04日訪問)
建築大辞典 (普及版)
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