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備前市に牛の焼き物がたくさん奉納されている神社があるという情報を珍寺大道場の記事で知った。
このあたりには以前に来たことがあったが見落としてしまっていた物件だ。ちょっと回り道になるがチェックして行こう。
神社の場所は県道に看板が出ていたのですぐわかった。
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神社の敷地は背後に山を負っている。
案内によれば、岡山藩が農家に牛を飼うことを奨励したのをきっかけに牛を祀る神社が村に誕生したとのこと。祭神は牛頭天王となっている。
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一の鳥居。
まだ新しい。
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いたってシンプルな伽藍配置図。
この神社には本殿などの中心となる建造物はなく、山の斜面に作られた牛塚が信仰の対象となっている。
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二の鳥居。
鳥居の横にはやくも焼き物の牛がいる。
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巨大な備前焼の牛だ。
その回りにある砂利みたいに見えるのは奉納用の小さな牛の焼き物である。
神社の起源は案内板によれば江戸初期ということだったが、こうした奉納がいつごろからあるのかはわからなかった。明治23年とある焼き物もあったので少なくとも明治までさかのぼるのは間違いない。
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短い石段を登ると、いよいよこの神社の御神体がある。
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これが御神体。
手前につもっているのはすべて牛の焼き物だ。
その数は10万個とも20万個ともいわれる。
ここに奉納されている牛を持ち帰り、願いがかなったら2つにして返すという風習があるそうだ。
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そのアップ。
けっこういろいろなバリエーションがある。
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この牛塚は山の斜面を利用して作られているから、中まで焼き物が詰まっているわけではないだろう。
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神社の前にはローソク立てと、線香立て。
神社に線香ってのは珍しくないか?
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伽藍配置図によればこの建物が牛神社と記載されているが、ただの護符販売所であろう。
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そこから山の中を少し歩くと小さな末社のような場所がある。
ここにもちらほら焼き物の奉納が見られる。
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牛神会館。
中には牛の像があるという。
社務所的な建物だろう。
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大仙社という末社。
ここにも牛が奉納されている。
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牛の焼き物は参道の販売所で売っている。
1つ1,000円でローソクと線香が付いてくる。
この神社は、普通の神社ではなく、かといって、この販売所が始めたイベント会場というのでもなく、よくわからない場所だった。流行り神の一種といってもいいかもしれない。岡山らしいといえば岡山らしい。
(2003年04月28日訪問)