ガータッジー大仏の本堂から北側に、巨大な赤茶けた建物が見えた。
普通の感覚からすれば、倉庫か工場かと思えるその外観だが、ミャンマーでは寺の可能性が高い。
まだホテルのチェックアウトまで少し時間があるので、行ってみることにした。
入口は質素な山門だった。
しかも山門の地味さからして、観光寺院とも思えない。
それでも山門を入ってみた。
ヤンゴンの寺にしてはやけにみすぼらしい造りの回廊が続いている。
僧房も電灯がなく真っ暗。お化け屋敷かと思うような場所を通っていく。
まったく人っ気のない階段を登っていく。
階段の途中では野良犬がくつろいでいる。
階段の途中にあった
こんな感じの薄暗い階段を登って、本堂に到着。
『地球の歩き方』によれば、大仏の全長は70mはとのこと。そんなにあるようには見えない。せいぜい50mくらいじゃないだろうか。
それよりも、目を奪われるのはこの大仏殿の架構だ。
鉄骨のトラスを化粧材などで隠そうともせず、さび止め塗料で塗り上げただけのいさぎよさ。この情報量に圧倒される。
ミャンマーの寺のこういう質実剛健なところ、好きだなあ。
大仏の周りを見ていこう。
定番の聖人紹介所。
さっきの寺にももいたな、この人。
茶色のおっさん。
白いおっさん。
オシドリに乗った女神。
見馴れないものがある。巨大な木魚ではないかと思う。
ドネーションセンター。
履物あずかり所。
私たちは裏口から来たので、履物は手に持って歩いていたら、「君たちー!履物は預けないとダメだよ~」みたいに注意されてしまった。
「裏口から出るつもりなんで、預けません」と伝えたらそのまま通らせてくれた。
ジャスミン販売所。
ジャスミンの花を糸で通してつないだもの。車のバックミラーのところに吊るして芳香剤として使うこともあるが、ここでは仏像にお供えするために販売している。
北側が正面玄関だったようだ。
観光バスやタクシーが止まれる広い駐車場があった。
土産物屋もちらほら。
あまり土産物屋のほうにはあまり観光客が来ておらず、暇そうだった。
この店は欄間彫刻みたいなのを売ってる。
一般的な仏具土産も豊富。
外国人が買って帰ってあとで冷静になると困ってしまうタイプの土産ばかりなんだけど、こういう土産物屋好きだなあ。いつまでもなくならないでいてほしい。
(2014年08月08日訪問)