ガータッジー大仏

チャウタッジー寝釈迦と双璧をなす座像の大仏。

(ミャンマーヤンゴン管区ヤンゴン)

カレン州での仕事がおわり、帰国の日。

前日の夕方にヤンゴン入りして一泊、きょうは飛行機に乗るだけの日である。ミャンマーを観光で訪れる場合、帰国の日の朝はヤンゴンで迎えるのが安心だ。ミャンマーでは国内便の飛行機にしても長距離バスにしても、日本に比べるとかなり確実性が低い。長距離バスが途中でエンジンがかからなくなったり、国内便が飛ばなかったりということを私も実際に経験している。このときも雨季の増水で途中の道路が冠水したりで、バス便では支障が出ていた。雨季のバスは特に注意かもしれない。

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朝、時間があったのでホテルの近くを散歩してみた。

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すぐ近くに巨大なライオンがあるお寺があったので入ってみることにした。

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本堂は丘の上にあり、四角い建物の屋根の上に、パゴダが載っているという怪しい作り。

期待できそうだ。

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参道は長い回廊になっており、緩やかな石段が続く。

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途中には僧房などがあるが、樹が邪魔で写真は撮りにくかった。

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ひたすら回廊が続く。

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どうやら本堂に着いたようだ。

入口の左右には見馴れないコンクリ像。

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左側は水をくむ男。

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反対側は水がめをもつ女。

仏教説話に出てくる何かの場面かもしれない。

『仏教説話大系』でも読んだら、ミャンマーの寺はもっと面白く見られるのかな。

本堂へ入ってみるとそこは鉄骨造の巨大な空間で、大仏が収められていた。

ここは大仏殿だったのだ。

大仏の高さは20mくらいはありそう。

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薄暗い空間に、ミャンマー仏の真っ白な肌が神々しく感じられる。

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大仏の足下はプールになっていて、本来なら水が溜まっていそうなのだが、このとき水はなかった。

仏陀の前にひざまずくお坊さんたち。それぞれにポーズが違っていて、動きを感じる造形だ。

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本堂内を細かく見てこう。

私が入ってきたのは北参道で、おそらくそこがメインの入口だと思う。

本堂に入ってすぐ右側にはドネーションセンターがある。つまり寄進所。

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寄進所の奥には水場があった。

大仏を清掃して清めるための井戸があるのではないかと思う。

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本堂に入って右側には、ガラス張りの賽銭箱。

ゲーム系賽銭箱の一種のようだが、いまひとつゲーム性は低かった。

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ガラス越しに賽銭投入口があり、お金はパイプを通って仏像の前にスライドして落ちる仕組み。

これに似たものをずいぶん昔に埼玉県の寄居町付近の荒川沿いの寺で見たような気がするのだが、どうも正確な場所が思い出せない。

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大仏の周りで踊るおっさん。

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おっさんは二人いた。

この人たち、バゴーのシュエターリャウン寝釈迦の山門で踊っていたおっさんと同じ人たちかな。

パアンのモン僧院の講堂でも、水牛の上で踊ってた人がいたな。

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賽銭箱。

賽銭を何に使うかが書かれていたり、賽銭箱を寄進した人の名前が書かれていたりする。

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お坊さんの陳列所。

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釈迦の乳母、マハー・プラジャーパティーか。

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布袋さんか?

中国から入ってきたのだろうか?

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たぶん、トゥヤッタティという女神。

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茶色のおっさん、こと、ボーミンガウン。

これはリアルだな。

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白のガンダルフこと、ポーポーアウン。

これもリアル。

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頭の上にパゴダが載ってるんですけど。

ポッポジィという神さまかな。

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仏足石。

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巨大な鐘。

本堂が鉄骨造なので、こんな重量物でもぶら下げることができるのだ。

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本堂は丘の上にあるので、本堂の窓から境内を見おろしてみた。

あれ !? 北側のほうに巨大な建物が見える。

工場か倉庫みたいにも見えるが、たぶん寺だ。行ってみよう。

(2014年08月08日訪問)