トゥナボンミニピヤディ大仏

体育館と間違えた建物の中に巨大なカゴ大仏。

(ミャンマーモン州タトン)

タトンの町の中心から東を見ると、タトン山脈という山並みが続いている。その山並みのひときわ高い頂に金色のパゴダが見える。ミャザベィパゴダだ。

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山頂まで屋根付きの階段が見える。これは、登るしかない!

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ミャタペイパゴダの登山口を探して、しばしタトンの町の中をうろちょろ。

サッカー場などがある文教地区を抜けたところに、登山口を発見した。

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山門の横には、ボールト屋根の体育館があった。

ミャンマーのスポーツ施設としてはかなり立派な部類だ。

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あれ? 仏旗がはためいてる。

これ、体育館・・・・・だよね?

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万が一ということもあるから、この体育館もチェックしておくことにする。

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すると、体育館と思ったのは大仏殿だったのだ。

あっぶねーっ、見逃すところだったぜ。

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よく見ると大仏のテクスチャが何かおかしい。竹かごで作られたかご大仏だ。大きさは、台座込みで10mほどか。

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大仏の名前はトゥナボンミニピヤディ大仏。「トゥナボン」はタトンの古い名前、「ミニピヤディ」は「かご」の意味。すなわち、「タトンかご大仏」という名前だ。

造営中の写真が展示されていた。

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日本にも「かご大仏」というものがあるが、それは名前通りのものではなく「木造大仏」というのが妥当なところ。

だがこのかご大仏は、露骨に竹かごのテクスチャが残っている。あえて残してあるのだろう。

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ミャンマーの大仏殿は、往々にして工場のような工法で造営されるので、不自然な場所に工場があったら大仏殿だと思わなければいけない。

今回、それに加えて、田舎にあるはずのない立派な体育館があったら、やはり大仏殿を疑わなければならないというマイルールが誕生した。

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玄関前には梵鐘があった。

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よく訳のわからない鳥の像。

トキか?

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タコンタイ(石柱)もある。

てっぺんにはオシドリ。

(2014年07月26日訪問)