ミャザベィパゴダ・山麓伽藍

インド風のパゴダやアショカ王の石柱のレプリカがある。

(ミャンマーモン州タトン)

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ミャザベィパゴダの山に登るまえに、山門の右側に伽藍があったので立ち寄ることにした。

この寺はおそらくミャザベィパゴダの山麓伽藍という感じのもので、ひとつの寺の一部分ではないかと思う。

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山門はインドの塔門風。

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山門の裏側には仏陀のレリーフが埋め込まれている。

つまり、この門は表から見るとヒンドゥ教の門で、裏側はミャンマー仏教風になっているのだ。

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山門を入ってそのまま進むと細い通路があり、奥には小祠が見える。

こちらへは進まず、左のほうへ行こう。

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左側には菩提樹と仏足石がある。

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これば仏足石。

雨水が溜まっている。

そして圧巻なのが境内の中心にある、黄金の仏塔。

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これはおそらく大菩提寺を小型にしたコピーだ。大菩提寺は、釈迦が悟りを開いたとされるインドのブッダガヤにある寺で、その伽藍は世界文化遺産にも登録されている。

悟りのシンボルでもある菩提樹と大菩提寺、この伽藍はブッダガヤを象徴する場所なのだろう。

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大菩提寺の周りを時計回りに見ていこう。

最初にあるのが、聖人紹介所。

入口の鉄格子が凝っているが、中には入れず。

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鉄格子の隙間から中を覗くだけだった。

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笠つきの仏陀。

コウカッタン洞窟寺カァヨン洞窟寺などで同じスタイルの仏像を見たので、これも様式のひとつなのだろう。

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境内は山の斜面にかかっているため、一段高くなったところに他の建物がある。

登ってみよう。

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一段登ったところで、まず目に付くのがこの石柱。

釈迦が初めて説法を行った土地サールナートに、アショーカ王が建てたとされる石柱を模したものだ。

ちょっとライオンがかわいすぎるけど。

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釈迦が5人の仲間に初めての説法をしたことを「初転法輪(しょてんぽうりん)」という。仏教の悟りを古代インドの円盤状の武器にたとえて、煩悩に打ち勝つたとえとして「法輪」という概念が生まれた。

それがこのライオンの台座にきざまれている車輪のような造形だ。これがインドの国旗のデザインにも使われている。

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この石柱の近くの堂には、釈迦の生涯のジオラマが展示されている。

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これは摩耶夫人(釈迦の母)がシッダールタ(釈迦)を懐胎した場面ではないかと思う。たぶん。

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もう一段上にも伽藍がある。

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そこにやはり釈迦の人生ジオラマ館であった。

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初転法輪の場面。

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山の斜面から見下ろすと、プールにコブラ光背の仏像もみえる。

定番だ。

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信徒休憩所と、講堂。

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講堂と信徒休憩所は壁なしで一体化していた。

(2014年07月26日訪問)