大久野島から再び忠海の町に戻った。一応、大久野島でこの日の訪問予定はすべてクリアしたのだが、せっかく忠海の寺をいくつか見たのだから、残りの寺も見ることにした。
最初に向かったのは、浄土宗、誓念寺。奥に見える白壁がそうである。寺の前の道は古い街道で、
赤茶色の石垣と白壁のコントラストが美しい。
山門は四脚門。
山門を入ってすぐ左側に「観音堂」がある。
観音堂と言われても「はいそうですか」と納得できるような建築ではない。これは、道場とか教会というタイプの建物ではないだろか。あるいは藩校かも知れない。
これまでに紹介したなかには、類似する建物はないように思う。
本堂の前にはボサボサの樹(コノテガシワ?)があった。
大棟が短い本堂だ。
本堂の左側には庫裏。
明真寺の庫裏と非常によく似ている。明真寺の項では例外的な町屋建築という評価をしたが、少し気持ちが揺らいできた。
庫裏の前には、かんざし灯籠と鐘堂がある。
(2002年08月27日訪問)
図解/古建築入門: 日本建築はどう造られているか
単行本 – 1990/11/1
西 和夫 (著)
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寺院建築の架構が最も理解しやすく書かれている本だと思います。