稱名寺。わかりやすく書けば「称名寺」か。
称名寺というと、まず横浜市金沢区の名刹が想起されるが、この称名寺も(寺町のなかでは)なかなかの名刹と言えるだろう。建物が立派というわけではないのだが、開放的な境内は町とともに歴史を重ねてきた雰囲気を感じさせて居心地がいい。
本傳寺のほうから来ると駐車場とスロープがあり、これが参道かと思いきや、実はここは通用口である。
裏口から入ってしまった場合、このサイトでは堂宇の説明を逆にして山門側から説明することが多いのだが、この寺は散策路の一部として気軽に通り抜けられそうな寺なので、歩いた通りに順番に説明してみることにする。
スロープを上がったところには収蔵庫がある。
その先には鐘堂。
本堂は
香川県から徳島県にかけて顕著にみられる農家の作りで、
境内で見かけた美乳観音。子への慈愛を表わした像なのであろうが、男から見た理想的な女性美を作ろうという意図がありありと感じられる。男たちへの癒しもまた観音の慈悲と思ってありがたく拝観しよう。
参道の左側(裏から説明しているから、正面からみたら右側だが)には天満宮(写真)と納骨堂がある。
水盤舎。2間構造ではないが、横に長い大きな水盤舎だ。
境内には別に東照宮がある。
本来なら別のページで紹介してもいいような神社なのだろうが、写真が一枚しかないので称名寺の鎮守社あつかいにしておく。
社殿は、本殿、拝殿、水盤舎。
山門の左側には秋葉社と津島社を合祀した鎮守社。山門の外側というのが不思議な配置だ。
鎮守社の前には秋葉山常夜灯と小さな水盤舎がある。
鎮守社には巨大な
鳥取県鹿野町で似たような奉納物を見たことがある。そこでは巨大な火箸と十能が左右セットで奉納されていたが、ここでは片側に十能があるだけだった。
山門は立派な四脚門だった。
このまま山門を出て次の寺へと向かう。
(2001年11月24日訪問)
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