亀底のベーハ小屋

村外れにぽつんとあるベーハ小屋。

(徳島県阿波市阿波町亀底)

妙体神社へと登る一本道の途中にベーハ小屋があった。

持ち主と思われる農家の母屋からは、30mくらい離れている。平らな土地が少ないので、そこにしか建てられなかったのか、あるいは火を使うので火事を嫌って母屋から離したのか。

切妻の破風が切ってあって越屋根の妻に突き上げ窓がある、折衷式と思われるベーハ小屋だ。

写真

徳島県の険しい山に分け入った標高の高い集落では、「米葉(べーは)(黄色種)」ではなく、在来種の「阿波葉」というタバコを生産している村が多い。一方で、吉野川北岸の土成町、市場町あたりは米葉の大産地でもあるので、この村はその影響で米葉の生産地だったのか。

(2005年03月06日訪問)