お盆休みのスタート。去年の東北の旅のつづきをするため、岩手県の花巻を目指して東北自動車道を北上する。断続的な渋滞と徹夜明けの疲労のため頻繁にパーキングに入って仮眠を繰り返す。なんとか宮城県まできたが、また大渋滞。さすがにこの眠気のなかで渋滞を乗り切る自信はなかったので白石I.C.で高速を降りて一般道をたらたら走る。どこかで休める場所はないかと思っているうちに、いつのまにか国道4号線からもはずれて蔵王町の方へ入り込んでしまった。こういう時は決断力もにぶるから仮眠場所をさがすのもうまくいかない。畑の中の道に焼きトウモロコシの販売所があったのでやっとそこで車を停めることができた。
ふと見ると、その販売所の裏手の山に神社があるらしい。その神社へ行ってトウモロコシを食べながら一休みすることにした。
神社の名は、白山神社。
丘陵の尾根の突端部にある。入口付近には水盤舎がある。
参道は石段が続いていて、その両側は杉木並木になっている。かなり立派な杉木立で神社の歴史を感じさせる。
石段の途中には地蔵堂があった。神社に地蔵堂というのは、かなり露骨な神仏混淆だ。
もちろん、疲れてるから歩いては登らず、裏の車道を通って境内まで登り、トウモロコシを食べて一休みした。
境内の様子。
拝殿と本殿は新しい建物。まだ20年はたってない雰囲気だった。社殿は山の尾根を削り出して作られたと思われる塚の上にあり、境内より少し高くなっている。
拝殿の左側には末社の八幡社。
拝殿の前には鐘堂(左)と神馬舎がある。神社に鐘つき堂というのも神仏混交の時代なごりだろう。
神馬舎の中には木偶の白馬が2頭入っていた。
今回の旅ではこんな馬を何回も見たなあ。
左側の馬はなかなかユーモラス。
神楽殿。こちらも拝殿と同じくらい新しい。
車から下りていい空気をすったためか、やっと目が覚めてきた。
地図で場所を確かめると、柴田町の船岡観音が近い。せっかくだから立ち寄ってみることにしよう。
(2001年08月11日訪問)
古建築の細部意匠
単行本 – 1972/6/10
近藤 豊 (著)
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いつも机の上に置いてあります。