山陽クレー工業鉱石乾燥小屋

高密度の外見はまるでノアの箱船のようだ。

(岡山県備前市吉永町南方)

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おっ、乾燥小屋だ。閑谷学校から次の目的地和気町へ向かう途中で、鉱石の乾燥小屋を見かけた。私はこの種の小屋には目がないのだ。

山陽クレー工業という会社の工場のようだ。鉱石やクレーを中心に粉体加工などをやっている会社らしい。この地域はかつてロウ石の産地で現在も鉱業関連の工場が多い土地だという。

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小屋は3階建てで、1階は地面の湿気を避けるために乾燥には使われず、2~3階が乾燥室になっている。

2~3階には通風のために壁が無く、鉱石を並べた棚が床から天井までびっしりと積み重ねられた高密度の建物で、その外観はノアの箱船を彷彿とさせる。

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見よ、この機能美。外周も内部も人が通れるわずかな通路をのぞいてびっしりと鉱石が並べられているのだ。

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乾燥小屋は道路沿いに1棟。工場の敷地内にも2棟ある。この日は休業のようだったので門の外からそっと撮影させてもらった。

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工場全体はこんな感じだ。

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土手に菜の花が咲いていた。

この地域を探せば他にも鉱石乾燥小屋がありそうだったが、先を急ぐ旅なので他の工場には行かなかった。

いつか猛烈に乾燥小屋熱に取りつかれたら、またこの土地には来ることになるかもしれない。

(2001年04月29日訪問)