いよいよ岩手県と宮城県の県境に近いあたりまできた。今度の旅で最後の寺である。
国道に面した山の中腹にある。境内からは陸前高田市がある広田湾を眺めることができる。
霊園の売り出し中で広い駐車場があるのがうれしい。
杉並木を上がったところに銅版葺きの四脚門がある。
山門の左右には6地蔵のペアがいらっしゃる。
本堂は正面9間。
右側には玄関と庫裏。
鐘堂。
背後には広田半島が見えている。
十王堂。
後ろに並んで立っている屋根つきの卒塔婆(?)があの世の雰囲気を盛り上げる。
本堂の裏の墓地囲むように広大な三十三観音お砂踏み霊場があった。
中央奥に見える建物は鎮守社の稲荷。
秋の日はつるべ落としに暮れる。今日はもうこれ以上の寺参りはできそうにない。ここから南の宮城県の海岸沿いはまた後日訪れることにしよう。
陸前高田市から国道をわずかばかり走ると県境を越えて気仙沼市に至る。気仙沼で地の魚介類を食べさせそうな居酒屋を見つけて夕食にした。(この店はとても気に入ってしまい後日また訪れたほど。)その後はもう初めて通る真っ暗な道をひたすら仙台を目指す心細い旅程。仙台の郊外でスーパー銭湯を見つけたので汗を流してさっぱりしてから帰路につく。途中何度か仮眠しながら走り続け、家についたころには夜が明けていた。
(2000年10月07日訪問)
古建築の細部意匠
単行本 – 1972/6/10
近藤 豊 (著)
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いつも机の上に置いてあります。