弥八地蔵尊

ビルの谷間にひっそりとたたずむ竜宮門。

(岐阜県岐阜市弥八町)

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かご大仏を見たあと、市内を走っていて気がついた寺。手持ちの地図には寺は載っていないが、市内住吉町という付近であろうと思う。

入口には遊園地のような色彩の竜宮門が建っている。たまらず立ち寄ってしまった。

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竜宮門を潜ると両側はビルの壁である。左手には居酒屋、右には地蔵堂というサイバーパンクな空間が続いている。

こうゆう空間に私は、城下町の懐の深さというか、古都の神髄を感じてしまう。昨日今日に成り上がった都市には絶対に存在しない、信仰と日常が一体となった空間なのだ。

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突き当たりには信徒会館。

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そして鉤の手になった奥まった場所に、水掛け地蔵があった。これが弥八地蔵の本体であろうか。

私が写真を撮っているあいだにも、地蔵堂に線香を上げる老婦人や、水掛け地蔵に手を合わせる老人がいた。信仰をあつめている地蔵尊なのであろう。

西美濃の旅はこれにておしまい。初日は忙しく3日目はのんびりの旅だった。陽のあるうちに岐阜を発てばその日のうちには家につくだろう。

実はこの帰路で、すでに次の旅も岐阜にしようと計画していたのである。‥‥と、いうことで次回予告は“長良川飛騨の旅"である。

(2000年03月20日訪問)