善応寺

切妻、朱塗り瓦で塗籠造の本堂。山門付近に鼓楼がある。

(秋田県由利本荘市古雪町)

永泉寺を見たあと、どうしても釈然としない気持ちが残った。この本荘市というところ、一度来たことがあるのにまったく印象がないのだ。だったら今度は町の中を少し見て、印象をつかんでいくことにしよう。

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道路地図を見て寺町と思える寺の密集地帯を目指してみた。細い一方通行の路地に車を入れ、市街地のほとんど全ての寺を車窓からチェック。

その中で唯一印象に残ったのが応善寺だ。境内には本堂(写真)、鼓楼、庫裏、塔頭跡(?)。 本堂は赤いうわぐすりのかかった桟葺きで、塗籠造、妻入りというやや怪しげな外観。

一応内部をチェックしたが、堂内は常識的な造りであった。

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鼓楼と思われるものがあった。

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で、今回本荘市にどんなイメージを抱いたかというと、実はさっぱり印象が残らなかったのだ。

次なる寺、赤田大仏に向かおうと市街地を後にする。郊外へ向かう橋の上からは、西の空を染めて夕陽が沈んでゆくのが見えた。赤田大仏は一度行ったことがあるので今回は軽く覗くだけだ。今日の予定はこれで終了し、あとは秋田市に移動し宿を探すのみだ。

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あとで昔の写真をしらべていたら、善応寺を訪れたのも2回目だったことが判明・・・。

写真を眺めていると、記憶がほんのりとよみがえってくる。

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8年前に訪れたときも、市街を車で回ってこの寺に偶然行き当たって写真を撮っていたのだった。

自分の記憶力のなさに呆れてしまう。

でもこうやってサイトに記録を残しておけば、もう曖昧になることはないだろう。

(1999年08月23日訪問)