酒田大仏・持地院

幼稚園の庭にある大仏。山頂に建てればもっと目立ったのに。

(山形県酒田市日吉町1丁目)

酒田市は最上川の河口にあって港湾都市として発展してきた町だ。江戸時代には日本海側の廻船の拠点となり大変な繁盛を見せたという。そんな歴史の名残でも感じられはしまいかと市内の古そうな一角に立ち寄ってみた。

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狭い道が続く寺町を進んでいくうちに、誤って行き止まりの道に入り込んでしまった。その突き当たりにあったのが持地院であった。つまりこの寺は初めから目的に入っていたわけでもなく、意図せず間違って入り込んでしまった道にたまたまあったというのが実態だ。

境内で車を転回しようとしていると「酒田大仏」という文字が目に飛び込んできた。何たる僥倖。お参りしていこう!

総門は薬医門。薬医門をくぐって正面に寄棟の本堂がある。

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本堂の左側には重層の鼓楼。あるいは、鐘楼かもしれない。その左側は庫裏。

この寺では特にデジカメの露光の調子が悪く、ちゃんと写っている写真よりも露光ミスしている写真のほうが多いという惨状。

でも20世紀末、出始めのデジカメを旅行に持っていくということがどういうことだったか残すため、あえて載せることにした。

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大仏は寺の境内から中門をくぐった先、幼稚園の敷地内にあった。

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写真は境内見取り図。大仏だけが立体物として取り付けてあるのが面白い。

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大仏は青銅製の立像で高さは10m程か。まあまあ立派な大仏といえる。ただし幼稚園の庭の中にの山の中腹にあるため近くに行くまで見えない。

観光ガイドにも触れられていないところを見ると、普通の人が「大仏」に抱いているイメージとはちょっとちがうのだろう。ある意味でおしい大仏である。

これで新潟北部、山形県のスポット紹介はおしまい。

2日目の前半は移動が中心だったので、新潟、山形で紹介すべきスポットは少ない。後半は秋田県まで飛ぶが、実際、どこにも立ち寄らずひたすら車を走らせていたのだ。

(1999年08月23日訪問)