手向集落

現在でも多くの宿坊が現役。中ほどには国重文の黄金堂。

(山形県鶴岡市羽黒町手向)

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羽黒山出羽三山神社の門前町、手向(とうげ)集落は宿坊街であり、今日でもその機能と景観をよく保っている。

左写真の「宮田坊」「宮下坊」といった看板をあげている民宿はみな宿坊である。こうした宿坊の町並みが約1キロにわたって出羽三山神社の山門まで続いている。

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今日のように車社会ともなれば、出羽三山参りといっても、どこか近隣の温泉地にでも泊まって足を伸ばすことも可能である。にもかかわらず、これほどの数の宿坊が営業を続けているということは驚きに値する。

中には、左写真の大田坊のように、民家というよりは限りなく仏堂に近いような立派な建物の宿坊もある。

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また、手向集落の中ほどには、神仏分離の際に寺として残った黄金堂(国重文)がある。

(1999年08月25日訪問)