西明寺

円錐型の無縁塚がある。

(埼玉県熊谷市津田)

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津田集落を通っているときに巨大な無縁仏塔が見えた。見事なものなのでお参りしていこう。

お寺の名前は西明寺。

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無縁仏の石仏を円錐型に積み上げたものだ。まるでタイやミャンマーのほうの仏塔みたい。

このような円錐型の無縁仏塚は埼玉県北部に多い気がする。特に現在の熊谷市域。特定の工務店がやっている仕事なのではないか。

過去記事では妻沼のほうの大龍寺があるが、そこ以外にもいくつか利根川の南岸地域で見かけているのでいずれ紹介できればいいな。

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構成している墓石は額縁付きが多い。主に江戸時代の墓石ではないかと思う。

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墓地を過ぎて参道を進むと東面した方3間のお堂がある。これは本堂ではなく、本堂は別にある。

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お堂の前には水盤舎。

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水盤は騎龍観音の足下から流れ出るお洒落なもの。

墓参用の手桶置き場にもなっているので、水盤舎というよりは閼伽井屋と呼んだほうがいいかもしれない。

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参道正面にあった方3間のお堂。昔は茅葺きだったのだろう。修繕されてきれいになっているものの江戸末期~明治くらいの建物ではないかと思う。

基壇は30cmくらい土盛りしてあるが、水害対策には心許ない。

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内部を覗いてみると厨子や仏具が置かれているだけで何のお堂かはわからなかった。

あえて言えば護摩堂かな?

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参道は右に折れて本堂へ続く。

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本堂は水塚上に建てられている。

高さは1mくらいはあるか。

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本堂はまだ新しく、平成時代ではないかと思われた。

内部は法事がやりやすいような、まさに本堂形式。

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本堂の右側に庫裏があった。

庫裏の水塚は本堂よりさらに高く、1.5mくらいはありそう。

(2023年02月08日訪問)