荒田の飛石

バーベキュー場の施設の一部か。

(埼玉県ときがわ町玉川)

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中島の飛石からさらに上流へ。

次の飛石は遊歩道の途中にあるため、車で近くまで行くことができない。

河川敷に河川工事の資材置き場みたいな場所があったのでそこに駐車して歩くことにした。

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下流側から来たので気付かなかったが、実はこの上流の河川敷はバーベキュー場になっていて、上流側には川遊びとバーベキューのための駐車場やきれいなトイレがある。

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飛石が見えてきた。

この飛石に名前があるのかはしらないが、小字から荒田の飛石と呼ぶことにする。

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飛石の岸辺に看板があり、県の補助事業「川のまるごと再生プロジェクト」によるものだとわかった。施設の設置年が平成27年(2015)と判明。7年前だ。中島の飛石も同じ予算、同じ時期に造られたのだろう。

それにしても・・・「川の再生プロジェクト」? バーベキュー場を造ることが?

そもそも都幾川が死んだことなんてありましたっけ?

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こうして、補助事業で造られた飛石を見ることにはたしてどれほどの意味があるのか、自分でもよくわからなくなってくる。実用の飛石を探して川をたどっているが、国や県の予算で造る飛石は、地方自治体にとって所詮たなぼた式のお遊びでしかないからだ。

でも、いったん災害で損壊すればお荷物になって見捨てられることもあるだろうし、バーベキュー場も黒字経営できるものでもないからいずれ廃虚化して飛石も忘れられていくかもしれない。そうなる前に記録しておくか、というくらいの理由しか思い付かない。

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飛石の下には使われなくなった古い堰がある。

バーベキュー場に来て、川で泳いでいた子どもが堰に流されないような柵としての飛石なのだろう。

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対岸が左岸になる。

左岸の堤防は低く、高水時には簡単に氾濫しそう。

付近で雀川が自然合流しているので、左岸の氾濫についてはあきらめているのか。

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右岸の堤防はかなりしっかりしている。

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遊歩道を少し進んでみる。

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雀川の合流点に橋がかかっていた。

名前は「ふれあい橋」

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吊り橋ふうにケーブルが掛けられているが、ただの飾りだ。

こういう薄っぺらい意匠は好きじゃない。

(2022年10月21日訪問)