
夏季休暇中の8月10日、暑い日だ。
こんな日は昼から川へでも出かけて水浴びをして、帰ってきて昼寝するに限る。

というわけでやってきたのは勝浦川の下流域にある飯谷水浴場。
いや私が勝手に水浴場と呼んでいるだけで、公式な河川プールというわけではない。でも公衆トイレが広く、着替えもできるので、市の非公認な水浴場と言っていいのではないか。

関東だったら河原は車で一杯になって、近所の人が路上駐車に目を光らせているような場所になってしまいそうだけど四国は自然と人口のバランスがよいので、気軽に川遊びができるのだ。
ヒューム管が沈めてあって、上で休んだり、お弁当を使ったりするのにもちょうどよい。
なにしろ人もそれなりにいるので私にとっては川で泳いでも目立たないのがうれしい。

対岸では飛び込み岩の上に子どもたちが登っている。
網を持っているので何かお目当ての生きものでもいるのかな。

シュノーケリングをしているカップルもいる。
川でシュノーケリング? 何か見るモノあるの? 川底の石でも見るの?
って思われるかもしれない。
そこできょうは勝浦川でシュノーケリングすると見られるものを紹介してみたい。

防水のコンパクトデジカメを川の中に入れてみるとこんな具合。
小さな魚がたくさん泳いでいる。稚魚なのでいちいち種類はわからない。


モロコかな?
川岸の草の根の中などに群れている。

モロコは飯谷で一番数が多い魚。
おっとりした魚で近くで観察しやすい。

川のハゼ類。
川のハゼ類が多いのって、西日本の川の特徴ではないかと思う。
これはヨシノボリかな。

たぶんヨシノボリ。
やけに色鮮やかな個体もいる。
婚姻色だろうか・・・。

ヌマチチブかな。

ゴクラクハゼかな。

ドンコかな。
ハゼ類は種類が多く、同定がむずかしい。

カマツカの稚魚。

シマドジョウ。

シマドジョウ類も種類が多い。

ギンブナ。

岩の隙間で見かけた魚、なんだろう?
ニゴイ? ちょっと違うような・・・
解像度が足らず、よくわからない。

岩場に潜ってみた。
太陽光線が届かない場所にはエビが多い。

透き通ってガラスみたい。
スジエビだと思う。

近くで見ると意外に鮮やかな色がある。

モクズガニ。夜行性なので日中は石の下などに隠れていることが多い。

ここからは動画で撮影したデータからコマを切り出したのでちょっと画質が悪いけれど・・・。
オヤニラミ。
徳島県では絶滅危惧種Ⅰ類に指定されている。

ギギ。
これも夜の魚なので、昼間は岩陰などにじっとしている。消波ブロックの下に潜って見つけた。

コイ。
主に水深の深いところにいる。

スッポン。
徳島では海のスキューバダイビングでウミガメを見られたら超ラッキーなのだが、川でカメを見るのはそこまでむずかしくなさそう。
飯谷の水浴場は下流域のため魚の種類も数も多く、魚の観察には特にお薦めのポイントだ。わずか1時間ほどでこれだけの魚を見ることができるのだ。
(2007年08月10日訪問)