高瀬のベーハ小屋

棚田の中にあるベーハ小屋。

(徳島県美波町赤松高瀬)

きょうは県南の林道を走ろうと、美波町へやってきている。

日和佐と那賀町を結ぶ県道19号線から赤松川の源流に入り、車で入れるところまで行ってみようという趣向だ。赤松川は年に1回くらい魚を見に来るお気に入りの場所で、『阿波國すきま漫遊記 第8話』で書こうかと思っているから、きょうのところはベーハ小屋だけ紹介しておこう。

場所は県道の赤松トンネルの南詰め、高瀬という集落。

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破風切り型のベーハ小屋で、青い波板で覆われているのでよく目立つ。

周囲は棚田で水田になっている。

赤松川の谷にはこの物件以外にも数件のベーハ小屋があるようだが、もう葉タバコを生産している農家はないようだ。

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場所を確認しようと思って衛星写真を見てみると、この集落から赤松川の対岸へ渡るための沈下橋があるようだ。

車道からはまったく見えないので、衛星写真を見て初めて気付いた。対岸には棚田があるが、沈下橋以外で行く方法がないというかなり特徴のある地形。見てみたかったな。

赤松川の源流付近には、もっと見るべきものがあって、それは石垣の塀を巡らせた民家。

沖縄の竹富島にあるような石垣を巡らせた家が多く見られる。もちろん台風の対策だ。これ名前あるんだったかな? 県南の海岸沿いや島では見かけるけれど、山奥にあるのがめずらしいと思う。

赤松川には何度も行っていて、いつか石垣の写真を撮らねばと思っていたが、結局1枚も撮らずじまいだった。

(2006年08月19日訪問)