近戸橋

ダム建設により完全に廃橋になったアーチ橋。

(大分県臼杵市乙見)

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シシ権現からの帰路で、たまたま見かけたアーチ橋、近戸(ちかど)橋。

水面に大量の流木が浮かんでいるが、ここは少し下流にある乙見(おとみ)ダムのダム湖なのだ。つまり、川ではなく湖をまたいでいる石造橋。

もちろん最初から湖だったわけではなく、橋が先にできてからダムができ、近くに新しい橋が架かったので石造橋は廃橋になった。そのためか、GoogleMaps では地図上に橋の記号すらない。

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橋の上に竹が生えているという有り様で、橋の廃虚といってもいい状態だ。ダムの水位が上がると、アーチの本来水圧がかかることを想定していない部分まで流水が当たるのではないか。いずれ自然崩壊するのかもしれない。

近くに行ってみようとして民家の横の旧道を進んでみたが、道自体が廃道になっていて人家の車庫になってしまっていた。その人家のお母さんに橋の名前や経緯などを教えてもらった。

(2012年03月26日訪問)