麻生の石風呂のある軸丸から山を下り、緒方町の市街地へ。緒方町はこの地域でも特に石風呂の多い地域だ。ここでひとつでも多くの石風呂を見ておきたい。
ただここまでの探索からわかるように、石風呂は遠目に発見できるものではなく人づてに見つけるしかない。どうしても見つからない石風呂はあきらめて次の地点へ移動しながら町内を1周した。ところが、最後に立ち寄った歴史民俗資料館に詳しい学芸員さんがいて、残りの石風呂の場所を教えてもらい、もう一度同じルートで町内することになった。
それをそのまま時系列に記事にしていくと、すぐ近くにあるスポットが離れた記事になってしまうので、1周目の経路を基準に2周分の見学内容も挿入しながら紹介していこうと思う。
最初に紹介するのは下自在の石風呂。手がかりがなく、1週目にかなり探したのだがわからず、2週目で発見。
旧街道から市立総合運動公園へ入る取り付け道路を少し登ったところで左手に見える人家の裏手にある。
石風呂と思われる穴は2つある。
左側の穴は小さく天井も低い。中に入って撮影するのが面倒なほどの狭さなので外から撮影。
床には魚の骨状の溝が切ってあり、炉の熱が床全体に広まるようになっているのはこの地方の石風呂の特徴だ。
床は石で出来ていたと思われるが、失われている。
右側の穴は入口も広く、中も広い。
こちらも石風呂と思われるが、床の溝が確認できない。積もっている土を掘り起こしたら出てくるのかな。
こちらのほうが掘り込みが精緻だから時代が下るのだろう。
(2012年03月25日訪問)
日本のお寺・神社 絶壁建築めぐり
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飯沼義弥 (著), 渋谷申博 (監修)
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