門田の沈下橋

用水路の水位が高く、橋上に水が乗りやすい。

(大分県竹田市門田)

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県道8号線は、昨年の夏、熊本県高森町方面からの帰路で通行した道だ。以前に紹介した住吉橋が見えてきた。

あぁ、遠い土地で同じ道を1年に2回も通るのって効率悪いなぁ。下調べをちゃんとしていない報いなんだけれど・・・。

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去年、この辺りで「鳴滝」と「塩井」という2つの湧水を探したのだが、時刻も遅かったことからよくわからずじまいになっていた。それもそのはず、地域の観光案内板に書かれている2つの湧水の位置がでたらめだったのだ。

昨夜ホテルで場所を調べて、湧水の正しい位置がわかったので寄っていくことにした。

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その「鳴滝」へ向かう道に沈下橋があった。

名前はわからないので地名をとって「門田の沈下橋」としておく。

欄干なし、1スパンのシンプルな沈下橋に見えるが、実はそうではないのだ。

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橋は緒方川の本流と、分水した用水路の2つを横断している2スパンの橋なのだ。

しかも用水路側にかなりの流量があるため、水があふれて橋上が濡れている。

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用水路は沈下橋の少し上流の堰から取水されている。

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用水路の水位が高く、橋桁にモロに当たっている。それとも橋の下にゴミでも詰まって流れが悪くなっているのか?

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この用水路は橋の下流で大半の水が本流に戻されていて、その先も数百mくらいのわずかな田んぼに使われているだけだ。

なんでこんなに欲張って取水しているのだろう。

もしかして水車小屋か発電所でも造ろうとしたのか。謎の残る沈下橋だった。

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橋の東詰めには地蔵菩薩を収めた石祠があった。

➡ 場所

(2012年03月24日訪問)