暇つぶしを終え、玉村町に戻ってきた。
時刻は15時。そろそろ玉村早春の三大祭りのトリ、「樋越神明宮の春鍬祭り」が始まる。
まず神社について見ていこう。
樋越神明宮は県道に面しているが、県道のほうが高く、境内にむかって下り坂になっている。
県道沿い干からびた池みたいな場所がある。
弁財天であろうか。
橋がないので池に水が入ると参詣できなくなりそう。
そこから参道が続く。
比較的若い森になっている。樹齢は40~50年くらいの戦後の森だと思われる。
境内には人が集まっている。
露店も出ていてこれまでの2つの祭りと様相が違う。
神楽殿。
拝殿。
社務所。
15時半頃、神社から少し離れた宮司の家では祭具の準備が整っていた。
榊の枝は鍬の模型。
枝には餅がくくり付けられていて、名前が書かれている。奉納した人の名前か。
祭具を持った行列が宮司の家を出て神社へと出発する。
祭りの参加者はほとんどが境内に陣取っていて、この行列に追従する人はいない。
祭具が到着。
巨大な鏡餅が手箕に載せられて駕籠のように運ばれている。
それ以外にも大きな鏡餅が背負われて運ばれてくる。
祭具や神饌はいったん拝殿の中に収納される。
内部で挨拶や祝詞奏上が行なわれてるみたいだ。
部外者なので中に入れず、よく見えない・・・。
境内には四角く縄が張られ立入禁止になる。
この四角い場所を田に見立てて、榊を鍬として田起こしや畔塗りの所作をするのだ。
このように年初にその年の農業の動作を真似ることを「予祝」という。今年の稲作がうまくいくように、あらかじめ田植えを成功させて祝ってしまうというまじないだ。
このような田んぼの予祝を「田遊び」という。
田遊びが盛り上がったところで宮司が拝殿から「春鍬よーし」と叫ぶと、参加者一同が「いつも、いつも、
これを3回繰り返すと、演者は榊の枝を観覧者に投げ入れて、枝の奪い合いとなる。この枝を持ち帰ると養蚕が当たると云われている。
その後、餅投げが行なわれる。
このときはもう田を表わす結界の内側まで人々が入っている。
餅投げって、よほどやる気を出さないと何も取れないよね。投げ物が多い場合は上を見ず、地面に転がったのを拾ったほうが良かったりする・・・。
あれれ! 友人の息子が鍬を取ってきた!
でかした。
こういうとき子どもの方が強いよね。
次の日、枝の全体の写真を撮った。
もう葉がしおれかけている。
(2005年02月10日訪問)
