栃窪風穴(東谷風穴)

蚕種保存用の冷蔵施設。建屋の材木がいまも残る。

(群馬県中之条町栃窪)

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中之条方面には何度か遊びに来ているが、まだ栃窪風穴というものを見てなかったのできょうはそれだけを見るために出かけてきた。

栃窪という大字には山崎まさよし主演の映画『月ときゃべつ』のロケ地の栃窪分校があるが、その場所とはかなり離れているし、行く道も違う。

県道231号から渓流沿いの細い道を上がってく。

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栃窪風穴がどんなものなのか情報もあまりないし、そもそも看板などがあるのかもわからないので、行く道も気が気ではない。

これがそうか? というような穴が道沿いにあり、何やら看板がもげたようなものもあるがどうも違うようだ。炭焼き窯かな。

➡ 場所

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しばらく走ると看板があった。

どうやらここからは徒歩らしい。

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うす暗い林道を10分ほど歩く。

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途中にはまたまた怪しい穴が・・・。

でもこれは違うだろう。

➡ 場所

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少し開けたところがあり、文化財の看板が見えた。

どんな荒れた場所かと思っていたけれど、意外に整備されている。

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案内によれば中之条町赤坂の綿貫形次郎らが中心となり明治43年に設立。主に蚕種(さんしゅ)の保管所として戦前まで使われたようだ。

蚕種とは蚕の卵のことで、通常は春に孵化する卵を冷蔵することで孵化を遅らせて、夏や秋にも蚕を飼育できるようにした施設が風穴だ。

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風穴というと富士山麓などにあるのは地下の洞窟だが、多くの場合は岩の割れ目から冷風が吹き出す場所という形態で、その上に建物を建てて運用した。

栃窪風穴はまだ建物の骨組みがわずかに残っているのがすばらしい。

建物は地上1階、地下2階で、地下1階が蚕種置場、地下2階は氷室だったという。氷が保存できるほどの冷風というと大げさに感じるかもしれないが、風穴って夏に行くと手足がしびれるくらいの冷たい場所なのだ。地下2階は温度が低すぎて蚕種置場には向かなかったのかもしれない。

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建物がある場所は地下に掘り下げたというより、土手を築いて冷風を貯めるような構造をしている。

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中に入ってみたけれど、もう秋できょうは少し涼しいくらいなので冷たさは感じなかった。

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近くにあった小さな施設。

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これもミニ風穴なのだろうか。

蚕種以外の食材とかを冷やすのに使ったのか。

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風穴から見た上側の斜面。

大きな火成岩がゴロゴロ積もっている。風穴は冬に降った雪などで岩のすきまの空気が冷やされ、夏にかけて冷たい空気が下に下がるためふもとで吹き出すという仕組み。

いかにも風穴がありそうな風景だ。

(2010年10月22日訪問)