2009年のゴールデンウイーク。
母が家族で四万温泉に泊まりに行きたいと提案して、弟と私は日程を合わせて群馬県に帰省した。
この旅行はただ四万温泉に行って帰ってくるというだけの行程ではあるが、途中で寄り道しながら宿へ向かうことにした。
最初に訪れたのは国道17号線の白井付近にある白樺食堂。ここは今はゲームセンターが中心となっているが、昭和には、岩屋のあるドライブインとして私の記憶に残っている。
まだ関越自動車道がなかった昭和の時代には、渋川~沼田の間にはいくつものドライブインがあった。そのころはコンビニというものもなかったから旅行者はドライブインでトイレ休憩したり飲食するのが普通でだった。どの店もにぎわい、24時間営業もあったし、博物館や遊園地を併設するなど、それぞれに特徴を競い合っていた。
現在、岩屋はゲームセンターの建屋の陰になって見えないが、以前はもう少し見えていたような気がする。
岩屋は崖にめり込むように造られている。朱塗りの印象的なお堂だ。
不動堂となっているが、どうにも神社っぽい。修験道に関係するお堂なのかもしれない。
この洞窟の天井部分にはノミの跡みたいなのが見えるから、人工的に掘り込んだものだと思う。それなりに信仰が厚い場所だったに違いない。
祠がある高さには水を含みやすい地層が見えている。全体的にたぶん凝灰岩の岩体だと思う。
ただしお堂の上側の崖を見ると、風化した安山岩や礫を含む土石流の堆積物が積もった崩壊斜面で、この部分はとても洞窟を掘れるような地質ではない。
興味深い地形だ。
不動堂の前には小さな橋がある。
橋台は石垣積みで、橋桁は木造でその上にコンクリの橋床を載せた構造。当サイトではこうした橋は木造橋と分類する。
(2009年04月30日訪問)
