「本町通りにさぁ、駐車場あるじゃん? 敷地の中に土蔵が建ってる駐車場」
「うん、まぁ高崎は古い商都で戦時中の空襲の被害も少なかったから今でも結構古い蔵があるだろね 」
「この駐車場なんだけど」
「ん? このどこに土蔵が???」
1階が駐車場、2,3階が事業所になっている昭和にはよくある何の変哲もないオフィスビルだ。
ところがこのビル、内部に2階建ての土蔵が埋まっているのだ。
土蔵を取り込んだというより、土蔵を取り壊さずにその土地にビルを建てたという言い方のほうがわかりやすい。
何がどうしてこうなったのかわからないが、建物の柱梁は土蔵に接しておらず、ビルの中に包み込まれているという不思議な造り。
何でこうなった。
土地と建物を別々の子が相続して、土地を相続した子がビルをたてるとき、建物を相続した子が土蔵の取り壊しを拒んだとかか?
外側から見るとありふれた商業ビルなのだが、中に2階建て土蔵が屋根まで含めて完全に内包されてるから、ビルの床面積は思いのほか少ない。
きょうは半日雨が降ったので、建物の中にも水たまりができていた。
タルコフスキーの『ストーカー』ゴッコができそう・・・。
(2000年08月25日訪問)
