JR横川駅。
信越本線の停車駅で、かつてここから急勾配の碓氷峠を越えるための電気機関車を連結する場所だった。
北陸新幹線の開業にともない、横川⇔軽井沢間の在来線は廃止され、現在は信越本線の群馬側の終着駅になっている。
機関車を連結するため、通常の停車駅よりも停車時間が長く、そのあいだに旅行客は駅弁を買い求めた。有名な峠の釜めしだ。
私はこの路線を使って長野方面へ行ったという記憶は1回限りで、高校時代に遠足で軽井沢から横川まで旧中山道を歩いたときだけだ。学校の行事だったから車窓から釜めしを買い求めるということもなかった。
この日はどういうわけか駅の構内に万国旗が飾られてにぎやかだった。
在来線の廃止にあわせ、横川駅には鉄道文化むらという展示施設がオープンしている。
私はあまり鉄分がないので展示施設はスルー。
横川町では側溝のグレーチングの代わりに鉄道のレールが使われている。
これはかつて碓氷峠の旧路線で使われていたラックレールだ。機関車下部にギアをつけて、線路のギアとかみ合わせて急斜度の線路を強引に登るというもの。
こちらはほとんど摩滅していないレール。
ひとつ前のレールとは規格が違う?
横川駅から北側の山すそにレンガ造りの給水槽がある。
蒸気機関車のボイラーに給水するためのもの。現在は使われていない。
明治18年(1885)に造られたという。碓氷峠の路線の建設が始まるのは明治23年。
上部はレンガ積み、下部の基礎はコンクリート造だが、水道管が取り付けられているのは基礎部分。ここから線路までの高低差を利用して、蒸気機関車のタンクに給水したのだろう。
もし基礎のコンクリートも明治18年製だとすれば、コンクリート構造物としては比較的初期のものになる。
碓氷峠の鉄道事業は生糸輸出のための国家的プロジェクトだったから最新技術が使われた可能性が高い。
こんなところにもラックレールが。
(2002年03月09日訪問)
