白衣大観音・門前町

大観音に付属する群馬県最大の門前町。

(群馬県高崎市石原町)

洞窟観音を紹介した流れで、白衣(びゃくえ)大観音も紹介しないわけにはいかないだろう。

白衣大観音は過去何度か訪れているが、これは2006年の記録になる。このときは友人家族と一緒に門前町を歩いたので、まずその門前町だけを紹介する。

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白衣大観音の門前町を歩くには「山頂駐車場」に車を置く必要がある。(写真はGoogleMaps)

山頂駐車場から白衣大観音までは600mほど歩くことになり、足の悪い人にはちょっときびしい。今回は門前町を歩くことが一番の目的だったので山頂駐車場に停めた。駐車料金は470円して観音山観光の足が遠のきがちになるので無料化してほしいところ。

時間がない人、歩くのが苦な人に個人的にオススメする駐車場所は護国神社方面から登ってきたところにある「旬彩」というお店。こちらの駐車料金は500円。

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さて、山頂駐車場から順に参道の様子を紹介していく。

山頂駐車場には大きな忠霊塔がある。

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忠霊塔の横にはジューススタンドがある。

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そこから少し階段を下りたところにある茶屋の「一望閣」。

このお店が白衣大観音の門前町として、観音から一番遠い店になる。

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駐車場の出入口側の一番端になるのが「小松屋」。

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小松屋の右側には2階建ての食堂「山頂園食堂」。続いて、「栃木屋」。

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その隣りが「山野屋」。

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その隣りが「ぎんざや」と建物が途切れなく続く。

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ここからが参道の入口になる。

この道路は道路標識を見る限りでは普通自動車は通行できるはずなのだが、車止めが置かれていて進入しにくくなっている。確かに参詣者が歩く横を車が通るのは危ないのでわからないでもないのだが、このルートは染料植物園方面への周遊に必要な公道であり、ここを封鎖されるのは正直困る。なんだか古い観光地によくあるすっきりしない感じを受ける。市は道路の山側を拡幅して歩車分離にすべきではないのか。

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角の右側は「かどや」という大きな土産物屋。

店の半分が茶屋になっていて、かき氷、おでん、甘酒などがある。

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かどやの土産物屋部門。

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品揃えは日よけの帽子などまさに参道入口の土産物屋としてよく工夫された内容。

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観音像やダルマなどもあるので、帰路の最後に思い切った買い物もできる。

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参道入口左側は、ぎんざやの隣りが「太平軒支店」、「ふじや支店」と続き、その先に仁王像がある。

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太平軒支店は店頭は土産物屋で奥が食堂になっている。

釜飯、蕎麦、カレーライスなどしっかりした食事ができる。

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ふじや支店。

やはり店の半分が土産物、半分が食堂という構成。

白衣大観音の参道にはこういう構造の土産物屋が多い。

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ふじや支店の向かいは「焼きまんじゅう屋」だが、かなり前に閉店している様子。

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いまは露店でのみの営業になっている。

仁王像の阿形。

子どものころ、このあたりに人形がおみくじを運んでくるおみくじ自販機があったような記憶がある。

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仁王像の吽形の近くには穴観音がある。

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仁王像を過ぎると、店は左側だけになる。

最初にあるのが「みどりや」。

建物が新しく清潔感のあるお店だ。

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店内の食事だけでなく、店頭でも味噌おでんやところてんを販売している。

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参道は尾根を通っているので、土産物屋は基本的に崖屋造りになっている。

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みどりやを過ぎると、すこしお店が途切れる。

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続いて、「雄元堂」、「若松屋」が続く。

雄元堂は休業中だったが、オカリナなど自作の陶磁器を取り扱っていたようだ。

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若松屋さんの観音像ラインナップ。

昔は群馬の家にはよく石膏像に塗装をした観音さまがあった。今は白磁が多いのかな。

3,000円以上出すとけっこういいものが買えそう。

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しばらく店が途切れ、次にあるのが「竹の世界・はじめ農場」、「清水亭」。

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昔はこのぼんぼりが参道に続いていたのだろう。

いまはわずかしか残っていない。

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清水亭の骨董部門。

刀を売ってるのがそそる。

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清水亭は手工芸のカゴを扱うお店。本物の猫ちぐらも扱っていた。

友人の子どもは万華鏡に興味津々。

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最近はアケビ蔓、山葡萄の籠のラインナップを充実させ、その筋の人々にはよく知られるようになった。関東で籠を買うには外せないお店。

いつか単独で紹介することがあるかもしれない。

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続いて「おみやげ たかはし」。

閉店しているようだ。

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このあたりも土産物屋は隣接している。

次は「まるみや」、「扇屋」。

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扇屋の店頭。

ラメ掛け軸、模擬刀、和傘など。

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昆虫セット、恐竜セット、働く車セットなど、子どもたちを釘付けにしてしまうすばらしい陳列。

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十訓手ぬぐい。

これぞ門前町といった風情。

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隣りの「聖松亭」。

土産物の陳列を控えめにして、奥の食堂に入りやすい雰囲気を作っている。

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店先でところてんなどを食べることもできる。

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ところてんは押し出すタイプ。

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このあたりまで来ると、白衣大観音が見えてくる。

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隣りの「山愛」。

ここまでが、車両通行ができない参道。

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山愛の先は少し店が途切れて、護国神社方面から登ってくる車道に出る。

そこにあるのが「観音茶屋」、「観音屋」。

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観音屋から先はスロープになっていて、いよいよ白衣大観音へ。

このスロープも基本的に車両通行禁止だけれど、タクシーなどはたぶん進入できるので、足の悪い人はタクシーを利用すれば大観音の近くまで行けると思われる。

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観音屋は毛氈を使った赤多めのレイアウが盛り上がる。

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あっ、ターンエーガンダムで主人公が持ってた金魚だ。

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観音屋の隣りは「でいりぃ」。

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ソフトクリーム、じゃがバターなど少し若者向けのメニューがある。

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白衣大観音へ参詣する太鼓橋が見えてくる。

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太鼓橋の下あたりにあるのが「観音みやげ松風」。

これが主参道最後の土産物屋だ。

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実は、白衣大観音には徒歩の参道もあり、以前は遊園地カッパピアの裏ゲート(ケーブルカー山頂駅?)から歩けるようになっていた。この遊歩道を下ると洞窟観音まで行ける。

この徒歩の参道にも数軒の土産物屋がある。

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右側が「かどや食堂」。左側が「太平軒食堂」。ここまで来る途中に「太平軒食堂支店」という店があったから、ここが本店なのか。

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かどや食堂の土産物はかなり独特な雰囲気。

生きたフクロウを飼っている。

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はく製を売っているのはここだけかも。

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太平軒食堂の隣りは「東京亭」という食堂だがすでに閉店していた。その向かいももと土産物屋だったと思われが店名などは確認できず。

これで、白衣大観音の参道にある土産物屋をほぼ紹介できたと思う。群馬県では門前町のある寺社は少ないが、その中でここは最大の門前町である。

(2006年09月09日訪問)