松茂農協の北西に広島橋という橋梁がある。
徳島市方面から鳴門市方面へ向かう旧道を進むと、加賀須野橋の次に道なりに通る橋だ。
主要街道の架橋なのに幅員が狭く時代を感じさせる。抜水橋だけど、沈下橋に通じるような頼りなさがあり好きな橋のひとつなのだ。
GoogleMapsの航空写真で見てみる。
なんだか橋の中央がゆがんでいて、Googleが写真の貼り合わせに失敗したのか? という感じに見える箇所がある。
これはリアルでも歪んでいて、橋が狭すぎるので中央で四輪車が離合するための膨らみなのだ。
この奥のガードレールが曲がって見える部分が離合エリア。
橋長が長い沈下橋にも途中に離合エリアがある橋があるけれど、抜水橋では珍しいのではないか。もしかしたら、下流に河口堰ができる以前は可動橋だった?
離合エリアは、キモチ広いかな、というくらいで大型車同士のすれ違いはきびしそう。
まあ、この橋が造られたころは日本車も小さかったからほとんどの区間で離合でき、ここを利用したのはバスとトラックくらいだったろう。
橋の南詰めには石仏のようなものがある。
たぶんだけど、お墓だと思う。
この橋ができる以前からあったものだと思われる。
(2007年01月20日訪問)
新・鉄道廃線跡を歩く4 近畿・中国編
単行本 – 2010/3/30
今尾 恵介 (編集)
ベストセラーの名著が蘇る!東海道本線旧線・愛宕山鉄道・出石鉄道・新宮鉄道・尾道鉄道など50路線。
amazon.co.jp