川島から県道244号線を西へ行ってみる。伊予街道の旧道だ。このエリアは古代に祭祀を司った
現在の伊予街道は国道192号線に付け代わって吉野川の堤防の上を通っているが、旧道は吉野川後背湿地の水田地帯の村々を繋いでいく。車通りは少なく幅員も狭い、いかにも旧街道という風情だ。
この旧道沿いに阿波スピンドルという会社の本社があることはあまり知られていないかもしれない。阿波スピンドルは明治元年に創業した古い機械部品メーカーで、イタリー撚糸機や合撚機の軸パーツで世界トップシェアを誇る名門企業なのだ。日本の絹産業はこの会社なしでは成り立たなかったと言っても過言ではない。




古い郵便局があった。
現在の郵便局は30mほど離れたところに移転していて、古い建物はそのまま残されている。

内部は吹き抜けで2階に回廊がある造りかもしれない。

ペディメントの鎖のような装飾が特徴的。

外壁に直接窓口のような場所があった。
時間外受付みたいな窓口だろうか。

この郵便局が建てられたのは大正2年とのこと。
当時は県西に文化をもたらすような、モダンで華やかな建物だったろう。

郵便局の向かいに大きな板碑がある。
「赫神光无邉際蠢群靈
とても大きな碑だ。
(2007年01月07日訪問)