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関東から古い友人が遊びに来た。
初めて徳島に来た人を連れて行くとすれば、祖谷のかずら橋と鳴門のうず潮といったところ。夜は市内の海鮮料理店「ししくい」か、鳴門の「あらし」あたりで徳島の食を堪能するというのがいいだろう。
と、いうわけで初日にはかずら橋へ行くことにした。途中、美郷村で段畑を見たり・・・
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・・・イカワXパークでアトラクションの「ゾーブ」を体験したりしながら・・・
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・・・祖谷へと来ていた。
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ただ、この旅行はひたすら楽しむためのレジャーのつもりだったのでカメラを持ってきていなかった。
ここまで使っている写真は、動画撮影用の小型ムービーカメラの静止画機能で撮影したものだ。
なので、これから予定外の珍スポットを訪れることになり、きちんとした写真が撮れなかったのは痛恨の極みなのである。
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かずら橋を渡った対岸に「洞窟地獄めぐり」なる看過できない施設があったので、急きょ立ち寄っていくことにした。
早いハナシ、地底の秘宝館である。
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駐車場は洞窟私設のトンネルを抜けたちころにあり、その駐車場の周囲が「お山公園」という私設の公園になっていた。
この赤い屋根の建物はもと結婚式場。秘宝館の中を通り抜けたところにある式場で結婚式あげるひとってどれだけいたんだろう。
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お山公園の名前の由来が書かれていた。
この祖谷地方を開拓した先祖とされているのが、
ここはそのお山さんを記念した公園なのだという。
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この公園を造った山口健二氏の像と、なぜかドラミングしているゴリラの像が並んでいる。
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廃虚になりかけている休憩所。
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古い自販機があった。
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このトンネルは駐車場への通路でもあり、洞窟地獄めぐりの入口にもなっている。
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トンネルの入口に戻って、施設の全体をまず撮影。
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入口側に料金所がある。
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拝観は大人600円。
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この公園は富士観光株式会社の社長山口健二が私費で建設したものだというような説明がある。
平成5年に大仏を建立したが、それ以前から秘宝館として機能していたものと思われる。
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まず地獄コーナーへ。
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迷路風の洞窟のそこかしこに小さなくぼみがあって、そこにコンクリ像でジオラマ風に地獄が造られている。
金剛力士像的な鬼。
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殺人を犯したものが落ちる地獄。
なんだか状況がよくわからない。
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内部はかなり暗く、この時のカメラではほぼ撮影できなかった。
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鬼の食事風景。
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閻魔大王。
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唐突に天国コーナー?
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続いて天国めぐり。
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「天国」って言葉にとっても場末感を感じてしまうのは私だけだろうか。
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新たに設置された大仏があるホール。
聞くところではここでかつてブルーフィルムの上映会などが行われていたとか。いわば私設の映画館である。
いまの人にはわからないかもしれないが、「ブルーフィルム」とはアダルトビデオなどが登場するはるか以前にあった8mmで撮影した非合法なアダルト映画で、温泉地などの裏風俗として上映されていた。
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阿波國すきま漫遊記の第3話として映画館を巡る記事を書いているが、本施設を映画館の一種としてインデックスしたいと思う。
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一応、大仏の説明。
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この周囲は秘宝館になっている。
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小部屋にマネキンが置かれていて、小窓から覗くという趣向。
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まあ正直、現代人の感覚からしたら、卑猥なものというより、悲しくなるような展示だ。
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しかし、現代のようなエロメディアが高度に発達する以前には、エロとグロの両方を供えた秘宝館は、人の魂を揺さぶるものだったのだろう。
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その後、ちゃんとしたカメラを持って再訪しようかと思っていたが、行く機会はないまま、この施設は閉鎖されてしまった。
(2005年07月23日訪問)