ティーヤムセー裏口パゴダ

ティーヤムセー洞窟寺院の裏側。

(ミャンマーモン州モーラミャイン)

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フンメ山の西麓の道を巻いていく。

このあたりまでは来たことがある。ティーヤムセー洞窟寺の貫通鍾乳洞の裏口がある場所だ。あのときはカメラが壊れていて、画角の悪い iPhone で写真を撮っていたから撮り直そうかと思っいたのだけど、あたりが急に暗くなって雨がぱらついてきた。

写真を撮り直すどころじゃない、いますぐ雨宿りする場所を見つけなくちゃ。

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あのスリーパゴダの後ろに粗末な小屋がある。あそこに入らせてもらおう。

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小屋に入るやいなや、土砂降りの雨。

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近くにた野良犬も慌てて小屋に飛び込んできた。

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お前、ティーヤムセー洞窟寺で私のサンダルを隠したバカ犬の親戚じゃないだろうな。

とにかく、雨が止むまでこの犬と一緒にここに居るしかない・・・。

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前回(暑季)のこの場所の写真で紹介しよう。

無人だがけっこう派手なパゴダなのだ。

パゴダの下がガラス張りになっている。

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ガラス張りの建物の中にはシンウーパゴ。

珍しい左向きかつ、首かしげ。

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その後にはシンティワリと舟形のパゴダ。

シンティワリは、"托鉢の神様"的な人物で、彼を信仰すると食べ物に困らないという。

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舟形パゴダは裏側に石段があり、登れるようになっていた。

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トラを連れた行者? トラを連れた像はときどき見るけど同一人物なんだろうか。

この場所の奥が鍾乳洞の裏口である。

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カギがかかっていてコチラからは出入りできないようになっていた。

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田舎の村外れの粗末な小屋で、野良犬と雨が止むのを待つ・・・これが雨季の旅なんだなぁ。

うん! まったくオススメ出来ない。

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このスリーパゴダの隣りには、気になる草庵がある。

崖の途中に小屋を建てて、ハシゴで昇り降りするようになっているのだ。

もしかして洞窟があるのかと思って、お坊さんに聞いてみたが「ない」とのこと。

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まだ未完成なのか登らせてくれなかったが、完成したら登って、本当に洞窟がないのか確かめたい。

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前回に来たときにはまだ本堂が建っていなかったし、ハシゴも急だった。

半年のあいだにけっこう進化しているので、そのうち一般信徒も登れる寺になるんじゃなかろうか。

(2019年07月13日訪問)

バガン平原の白いトラ (創作世界動物小説)

単行本 – 2000/9/1
生駒 忠一郎 (著), 林 惠花 (イラスト)

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