
シュエライン洞窟寺から見えた、もうひとつの小山。
山頂のパゴダがあるし、山麓にもお寺がありそう。これは行かねばなるまい。ただ、行く道がよくわからない。

シュエライン洞窟寺の歩道橋の対岸から山のほうへ続いている踏み分け道があった。
とりあえずこの道を進んでみるか。

途中から道がよくわからなくなる。

それでも道なき道をしゃにむに小山のほうへ向かって走ると、お寺の山門が見えてきた。
だがここからお寺までは踏み分け道すらなく、水田の畔もしっかりしていてオートバイが走るのはかなり困難。最後には稲刈りの終わった水田の中を、オートバイを降りて押しながら進むハメになった。

やがて人家の裏口みたいなところに出た。人がいたので裏口の門を開けてもらって、敷地に入らせてもらった。
でもこの家の敷地内に寺へ通じる橋があった。どういうことなのだろう・・・。

このお寺に行くには裏口から入るにしろ、表口から入るにしろ、人家の庭を通らなければならないのだ。
こんなお寺は初めて。

橋を渡ると山門がある。

僧房があって修行僧がいたので、お寺の名前を訊ねた。ちょっと発音が聞き取りにくかったが、「シュエグレ山」のように聞こえた。

僧房の向かいには小さなパゴダと祠。

そこから山へ登るような石段がある。
たぶん洞窟あるね、この先。

疲れているけれど足取りも軽く階段を登る。

ほ~ら、やっぱりあったよ。

入口のあたりにはタイルが敷いてある。
洞窟が講堂のように使われるのかもしれない。

このタイルの周囲には二十八仏がならぶ。
洞窟はあまり深くはないが、天井は高くてダイナミック。鍾乳石も見られる。


光が差している。貫通型の鍾乳洞なのだ。
タイルの部分では履物を脱き、ここでまた履き直した。裸足で行くにはちょっと地面が荒れている。

どうやら山の裏側へ抜けているようだ。

裏側は崖になっていて、外に出ることは出来ない。キャットウォークがあるだけだ。

そのキャットウォークの先には上へ登るハシゴがあった。たぶん山頂のパゴダへ通じているのだろう。
でも風雨にさらされたハシゴの踏み桟が頼りなく、折れそうだったので登るのはやめておく。

最後にひとつおまけの鍾乳洞を見ることができた。
カレン州では小さな山でも洞窟を疑わないといけないのだ。
このお寺の行き方なのだが、シュエライン洞窟側から❶のルートで進むことはオススメしない。途中に道がなくえらいことになる。正解は❷のルートなのだが、このルートもお寺の参道という感じではなく村の中の路地でわかりにくい。とにかく道があるかぎり、信じて進むしかない。
そして最後に人家がある。その人家の敷地に入り、人がいればお寺に行きたい旨を伝え、主屋の裏のほうへ回っていくと寺へ行く橋の南詰めに出る。
それ以外のルートはない。

(2019年03月10日訪問)