これまでに何度か入ったことがある機械屋さん。この日は機械の見積りで訪れた。
いつもは入口の農機が並んでいるあたりしか見なかったが、ふと見ると建物はかなり奥が続いている。
そしてかなりの人数がそのバックヤードで働いている様子なのだ。
行ってみると若い子たちがピーナッツの袋詰めをしていた。
バスタブみたいな大きなタライに煎り終えたピーナッツが入っていて、洗面器みたいなもので袋詰めしている。
袋は枕くらいあり、これはおつまみやお土産ではなく、レストランや菓子屋向けの業務用ではないか。
結構な人数が働いている。
こちらではラペトゥ(茶葉を蒸して発酵させたおつまみ)を袋詰めしている。
農機屋かと思っていたが、実は食品加工工場もやってたんだ。
奥に風情のある機械が動いていた。
大きなフライパンみたいなものを撹拌中。
手前の黒い砂みたいに見えるものはたぶん塩。石焼き芋みたいに塩の中で落花生を煎っているのだ。
でき上がった落花生がカゴに詰まっている。
こちらはフライパンのかまど側。
おがくずを燃やしていた。
ピーナッツの殻ではなさそう。
ここはおじさんの担当で、この工場の一番の花形の工程なのじゃないかな。
落花生って自分でも少し栽培したことがあって、煎って食べようと思うと結構時間がかかり、しかも焦げ目が付いたりするので面倒なのだけど、こんな風に煎っていたんだ。
これは加工前の落花生。
おそらく袋詰めされている時点で殻は剥いてあるようだ。皮むき機は農家側にあるのかな。
殻つきでは輸送が大変だろうから。
煎った豆の粗熱をとっているのだろう。
工場内には何か別の焙煎用の機械もあった。
あるいは、新しく試験的に導入してみたものの使えなかった機械か。
(2019年03月22日訪問)
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