松江城の北西の出口から出て、再び塩見縄手と呼ばれる通りへと戻ってきた。ここは武家屋敷が並ぶ、修景された景観の場所で、松江の城下町観光の中核といえる場所だ。
でも私はひねくれているから、あまりにも修景が進んでテーマパークみたいになってしまっている観光地では逆にテンションが下がってしまうのだ。先ほどの石橋町・堀北町界隈をぶらついているときのほうがワクワクしていた。
塩見縄手は西側から、小泉八雲記念館、小泉八雲旧宅(左写真)、田部美術館といった建物が並ぶ。どこまでが江戸期のものを補修したのか、どこからが修景なのかはよくわからない。
田部美術館の長屋門。
蕎麦屋。
町並みの東端のあたりに「武家屋敷」という展示古民家があったので入ってみた。
この屋敷はもと松江藩中老で1400石取りの塩見家の屋敷だった。通りの名前「塩見縄手」はこの塩見家からきている。
内部の建物の配置は地図のごとし。
主屋は一棟で多くの部屋がある。南側は接客などの空間で、北側が居住空間にはっきりと分かれている。北側には廊下を巡らせ庭が見られるという優雅な造りだ。
堀に面した長屋門には
残念ながら主屋の室内に入ることは一切出来ず、外側から眺めるだけ。
ここは南西角の部屋、案内図で「座敷」と呼ばれる場所。
接客の部屋だったのではないかと思う。
人形が置かれ、家臣に指示を出す当主の様子が再現されていた。
時計回りに裏庭のほうへ入ることができる。
屋敷の北側の部屋。
こちら側は主にプライベートな空間になっていたようだ。
北西の角のあたり。仏間という部屋があった。
南東の角あたりにあった湯殿。風呂ではなく湯浴みをするだけの浴室。冬は寒そう。
井戸。
中間部屋。長屋門にある使用人の部屋とされる場所。長屋門自体は復元なので、当時のものではないが、エイジングされているのでぱっと見には主屋などと区別がつかない。
建物をひと回りしてきた。
やっぱりまったく室内に入れないのはおもしろくないなぁ。
(2005年04月30日訪問)
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ぴあ (編集)
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