柳井津の路地をさらに進んでみた。
昭和の古い町並みだが、観光客がそぞろ歩くような場所でもない。
「づつうにノーチカ ワーム本舗」と書かれたホーロー看板があった。
現在もワーム薬品株式会社という配置薬の会社があり、この商品は売られている。
しばらく歩くと、
この川の名前は般若姫がこの地に上陸したとき、この川で手を清めたことに由来するという。
横丁にその川の名前を冠した姫田湯という渋い銭湯があった。
建物は全体的に平屋で、背後には高い土管の煙突がある。
浴室の天井に気抜きの櫓があるのは、町並み保存地区で先ほどみた銭湯のしもた屋と似ている。
ただ先ほどの物件が乗り越し屋根の櫓だったのに対して、こちらは一般的な越し屋根の櫓だ。
浴室の棟は周囲の二階屋よりも低い。当然浴室の天井も低く、中はこじんまりとした感じだろう。
姫田湯はもう店じまいしてしまって、2018年現在はしもた屋となっている。
(2003年09月03日訪問)