ミャンマーを統一した王朝のひとつ、タウングー王朝。その王朝が花開いた場所が、バゴー管区タウングー(Taungoo・တောင်ငူ)市。
仕事で訪れたが、パアン市からは片道7時間近くかかるので日帰りはできず一泊することになった。朝食前に少しホテルの周辺を歩いただけなのだが、タウングー市を簡単に紹介しよう。
GoogleMapsでタウングーの衛星写真をみると町の中心部は正方形で巨大な堀に囲まれている。見るからに古い王宮があった城塞都市だということがわかる。
これから紹介するのは矢印の場所、東大門である。
堀を渡れる箇所は驚くほど少なく、堀の内側に住宅がひしめいている。自動車が普及したらめちゃくちゃ渋滞しそうな町だ。東西に通り抜けられる道は1本だけ。
東大門にはトラックやバスも通れる大きなゲートがある。
門を出た堀のほとりには、刀を持った武人の像がある。
16世紀に領土を拡大し、タウングー王朝を繁栄に導いた4代目の王、ミンジーニョ(Mingyi Nyo・မင်းကြီးညို)だ。その後王朝は盛衰を繰り返し18世紀にモン民族のバゴー王朝に滅ぼされるまで200年続いた。
上写真の奥のほうに見える時計塔まで行ってみた。
町の交差点などにある時計塔と外観は似ているが、モスクか寺の境内に建てられているようだった。
町の東西を通り抜けられる大通り。
もっともにぎやかな道で、車通りも多い。
その通りから南側に市場や駅がある。
目立つような大きな寺は数ヶ寺しかなく、王宮も滅亡時に灰燼に帰したのであまり観光できる場所はなさそうだ。
もしここで仕事をすることにでもなれば、細かく寺参りでもするだろうが、普通に観光で訪れる町ではないな。
町の外周を取り巻く堀。
堀の幅は50mくらいありそう。
堀の内側に線路が走っている。
よくも町の外に作らなかったものだ。
駅は城郭の南東角のわかりにくい場所にある。この路線はヤンゴンからネピドーを経て、マンダレーまで続いているミャンマーの幹線だ。
マンダレー方面の列車が通っていく。
(2017年01月06日訪問)
観光コースでないミャンマー(ビルマ) (観光コースでないシリーズ)
単行本(ソフトカバー) – 2015/4/17
宇田 有三 (著)
amazon.co.jp