ジャイン川の上流方面に見えた小山を目指す旅はまだつづく。
ジャイン川の右岸に沿って進んでみたが道はコッティン僧院で行き止まりになっていた。そこでいったんザタピン町まで戻ってジャイン川を渡河。今度は左岸を進んでみることにした。
このあたりは先週の日曜日に、モーラミャイン方面に出かけたときにも見たエリアになる。
モンジャン洞窟寺を見たときにこの離れ山にも行こうと思ったのだが、道が見あたらず、あきらめたのだ。
だがあとでGoogleMapsの航空写真を確認したら、ちょっと遠回りをすればこの離れ山へ行く道があることがわかった。
ちょうどこれから行こうとしている、ジャイン川左岸の街道からアクセスできるのだ。
これが離れ山への入口。仏旗が立てられているので、寺がありそうだ。
寺の名前は・・・・ナニコレ?
何語だよ!
読めないよ!!
しかたないので「南カァヨン僧院」と呼ぶことにする。
寺へ向かう道はかなり荒れており、オートバイで走るのはやっとだった。
左右に川があり、悪路のため転落しそうで危ない。
途中、モンジャン洞窟寺が一望できるところがあった。
こんな寺だったんだな。
モンジャン洞窟寺の南側には、パゴダの形になっている岩がある。
離れ山が近くになってきた。
岩山の中腹に洞窟の入口と思われるものが口を開けている。
登れるのかな、と眺めていたらオートバイの音を聞きつけて修行僧が出てきた。
「よく来たね、お坊さんを紹介するから上がっていきなョ」
というようなことを言っている。たぶん。
いや~、あの、言葉も通じないし、上がっていかなくていいんだけどなぁ。
「私、日本からきました」
「歓迎するネ、お茶ノミナサイ?」
熱いお湯で作ったインスタントコーヒーが出てきそうだったので、遠慮しておいた。
きょうは薄曇りで多少は過ごしやすいが、それでも熱いお茶を飲みたい気分じゃないのだ。
「ネコ、かわいいっすね!」
あまり話すこともないので、お寺のネコの写真を撮る。
「イヌ、かわいいっすね!」
これもお寺の犬なんだろうな。ミャンマーのイヌはどれもこんな感じだ。短毛でやせこけている。
僧房を早々においとまし、境内を見せてもらうことにした。
といっても、境内は大して広くない。
それでも崖に洞窟が口をあけていた。
内部では修行僧や信者たちが、洞窟を整備するために働いていた。
この手前に見える白い柱も近々屋根が付くのだろう。
内部はちょっとした瞑想所になっているようだった。
洞窟の奥行きはあまり深くなく、支洞などもない。
奥に井戸があるようだ。
信徒と思われる男たちが覗き込んで何か言ってる。
覗いてみたら水が涸れ果てていた。
井戸へ降りる簡易ハシゴが面白い。
最初に見えた崖のほうへ行ってみた。
鍾乳洞の洞口と思われる場所は崖の途中にある。
仏旗がはためいているので、たぶん洞窟なのだろう。登って登れない高さではないのだが、道ができておらず、薮漕ぎになりそうなのでやめておいた。
いつかこのお寺も整備が進み、この洞窟へ登る階段が作られるときが来るだろう。
崖の下は草地で、たくさんの牛が草を食んでいた。
(2015年04月26日訪問)
インパールで戦い抜いた日本兵 戦場に残った気骨の兵士たち (光人社NF文庫)
文庫 – 2019/9/21
将口 泰浩 (著)
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