モーラミャインの寺町を北上。先ほど立ち寄ったナカマゥパゴダの次にあるのは、ウージナパゴダという立派なパゴダなのだが、以前のときに詳しく見学したので今回はスキップしてその先へと進んだ。
次に立ち寄ったのはウカンディ寺院。だが、そろそろ暑さと渇き(と足の裏の熱傷)が限界に来ていたのでひとまず門前の茶屋で休憩。サトウキビを絞ったジュースを飲むことにした。サトウキビジュースを飲むときは絞り器や漉し器などの衛生状態、氷の保存の仕方などをよく見て少しでも衛生度の高い店を選んだほうがいいのだが、もうそんなことも言っていられない。この店のオヤジは外国人観光客に慣れてるのか「氷やめとく?」などと聞いてきたが、当然、氷ありで注文。
たっぷりの水分と糖分、ミネラルを補給して木陰のテーブルで休んだら元気が出てきた。1杯40円ほどだが猛暑の国に合ったすばらしい飲み物だ。
ウカンディ寺院は、正方形で屋根にパゴダを載せた本堂のみで構成されている。
以前、ピンウールィンで見たマハミャムニ寺院と似ている。
屋根の破風板みたいなところには、過剰なまでにゴテゴテとした彫金が幾重にも貼り付けられている。
観光客は北側から入っているみたいだったので、私も北側へ回ってみると、なんと、そこにはゲーム系賽銭箱。
浮かれたデブがもっこを担いでいるモチーフは、以前、ヤンゴンのメーラムー寺院でも見た。おそらく同じものだろう。これも何かの仏教説話の場面なのだろうか。
回転している托鉢に願いが書いてあって、自分の狙った鉢に賽銭が入れば叶うというルールだ。デブの首の動きが不気味だ。
本尊のほうを見てみよう。
本尊の周りには細い鉄骨が複雑に組まれている。
これは別に、耐震工事中というわけではなく、完成形なのだ。
本尊はマハムニタイプの黄金仏。
んー? ということは、この寺は外観だけでなく、機能までピンウールィンのマハミャムニ寺院と同じなのか。
これまでもミャンマーではバガンの有名なパゴダの形をまねた寺を何度か見てきた。ミャンマーの仏教界ではいくつかの著名な寺院をもとに、各地にコピーを建てるということがあるのだな。ある意味では、日本の本山と末寺のようなものか。
本堂内の外周をひと回りしてみたら、こちらにもゲーム系賽銭箱があった。
これは回転式聖人紹介所とも言える賽銭箱。
おそらく回転するはずだが、このときは動いていなかった。お寺のひとにおねだりすれば電源を入れてもらえるかもしれない。
もう一つは、浮御堂の中にシンウーパゴがいるというもの。お堂が左右にスイングするのではないかと思う。
本尊の裏側に回ってみた。
本尊の背中にはなぜか扉が。
清掃用のタラップだろうか。
本堂だけかと思ったら、裏のほうに庫裏か寺務所みたいな建物もあった。
(2015年04月19日訪問)
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地球の歩き方編集室 (編集)
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