ラインブエの町の航空写真を見ると、町の中で最も目立つのが病院である。
ラインブエには他にコレといって面白そうな場所もなかったので、病院を見学させてもらううことにした。
玄関は車寄せになっていて、そこには病院の活動を紹介している写真が展示してあるのだが・・・
・・・なぜかその下に胎児のホルマリン漬けが並んでいるのだ。
医学校も兼ねてるのか。いや、たとえそうだとしても、車寄せに胎児の標本を展示する意味がわかんない。
常々思うのだが、カレン州の人たちって死体に対する寛容性が明らかに日本人と違う気がする。facebook でも死体の写真をシェアしたり、イイネしたりする事例が目に余るのだ。
入院病棟を見せてもらえた。病気で寝てる人の写真を撮るのははばかられるので、なるべく空きベッドの場所を写すようにした。
入院患者を見舞いに来た家族がベッドを囲んでいる風景は日本の病院と大差ない感じがする。
病棟は基本的に相部屋で、廊下と病室の間には壁がない作りだった。エアコンがないので、変に風通しが悪くなるよりはこのほうがいいかもしれない。
ミャンマーの駐在の日本人が病院でエライ雑な外科処置をされたとか、旅行保険の会社から病気になったらタイに出国して病院に行けとか、コワイ話を聞いていたが、こんな田舎町の病院がこのレベルなら、意外に大丈夫なんじゃないのか。
これもベッドなんだろうか。
手術室も見せてくれた。
手術台は2室あって、こちらは比較的設備が簡易なほう。分娩室かもしれない。
深紅のロンジーは、新人の看護師さんか、産科の看護師さんだというようなことを以前に聞いたことがある。
もう1室あった手術室。
こちらのほうが仰々しい。
どちらの手術室も廊下側にはめ殺しのガラス窓があり、外から中の様子が丸見えという、すばらしい情報公開度合い。
病棟は幾棟もあり、渡り廊下でつながっていた。
日本でも昔の学校はこんなだったな。
渡り廊下で休憩する見舞客たち。
購買部らしき建物もあった。
冷たい飲み物やちょっとした駄菓子などが買える。
渡り廊下の途中から庭が見えたが、庭にはなぜか牛が飼われていた。
(2015年04月18日訪問)
いちばんやさしい ブッダの教え
単行本(ソフトカバー) – 2014/5/19
田上太秀 (監修)
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絵も多く読みやすいです。侮れない内容のオススメの本です。国内だけでなく、上座部仏教の国でお寺を見るときの理解の助けにもなります。