東寺がヒンドゥ教だったが、西寺は仏教。
こちらの登り口の山門は割拝殿みたいな建物になっている。
山頂はさっきの山より高そう。100mはあるんじゃなかろうか。
登り始める。
山門の中で履物を脱いでいくことにした。
あれ? さっきよりさらに人数が減ってる・・・。
若い子もさすがに疲れが出たか。
この2寺は場所からすればウィンセントーヤ寝釈迦のすぐ横なのだが、同じ日に寝釈迦と2寺すべて見るのは体力的に厳しいかもしれない。
こちらは階段には屋根がなく、しかもコンクリも荒れている。
登りはじめていくらも行かないうちにすでにバテぎみ。
それでももう本坊が下のほうに見える。
途中には小さなパゴダがあった。
さらに急な石段が続く。
登り初めてから10分で、山の鞍部に到着。
西の山は、頂上が二つあるのだ。
登山道は左右に分かれている。
左の道を行くと南の山頂。
高さは40mくらいはありそう。
右の道を行くと北の山頂だ。
こちらも高さは50mくらいありそう。
両方登るためには、片方を登って、鞍部まで降り、登り返さなければならない。
キツいなあ・・・。
でもここまで来たら登るしかない。
まずは南の山頂を極める。
南の山頂部は狭く、小さなパゴダが4つあった。
回りの眺望がひらける。
森の中から焚き火をする煙が立ち上っている。
日本ではもう見ることができない風景。
東を見ると、山の影が伸びていた。
奥に見えるのは世界最大の仏像といわれるウィンセントーヤの寝釈迦だ。頭をこっちに向けて寝ている。
いったん鞍部まで降り、北の山頂部へ登り返す。
登山道は北の山頂のほうが面白い。
途中にあった池。
胎内くぐりがある。
胎内くぐりを過ぎると細い通路になり、山頂はすぐだ。
山頂に到着。
休憩所とパゴダがある。
朝早くパアンを出たが、もう日が傾いている。
パゴダが西日を受けて金色に輝き出す。
北の山頂から南の山頂を見る。北の山頂のほうが標高が高いようだ。
意識が遠のくくらい美しい風景。
夕日に照らされて輝くパゴダと、その上に弧を描く地平線。
東のほうに目をやると、東寺の山が箱庭のように見える。有名観光地でなくてもミャンマーにはこんな雄大な風景があるのだ。
がんばって登った甲斐があった。
西寺のその他の伽藍を簡単に紹介しておこう。
入口付近にあった仏塔。ペアになるタコンタイが塀の外に立っている。
右向きのシンウーパゴ。
講堂。
僧房も兼ねているのではないかと思う。
西寺は東寺よりも標高が高く、眺望も360°あるので山頂でゆっくり過ごしたい。所要時間は鞍部まで10分、二つの山頂を登り返すのにさらに10分かかった。お寺全体では40~60分くらいの所要時間をみたほうがよいだろう。
(2014年11月15日訪問)
福岡県の神社 (アクロス福岡文化誌 6)
単行本 – 2012/5/1
アクロス福岡文化誌編纂委員会 (編集)
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