嚮義堂

江戸時代の郷校の跡。

(群馬県玉村町樋越)

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樋越の集落の中央に、嚮義堂(きょうぎどう)という建物がある。伊勢崎藩の郷校の跡だという。

江戸時代に藩士を教育するために諸藩が設立した学校を「藩校」という。その藩校の分校的なものが「郷校」である。

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嚮義堂は1808年に設立され、明治5年まで漢学を教える学校として続いた。学んだのは農民の子弟で、農閑期に通ったという。

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現在の建物は郷校時代のものではないそうだが、詳細は不明。

修繕されているが、基本的な造りはけっこう古そう。屋根を茅葺きから瓦に葺き替えただけで、案外建物は古いままなのではないか。

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内部の様子。

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嚮義堂のいわれを書いた碑が敷地内に残っている。

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屋根瓦には「學」の文字がある。

(2014年12月28日訪問)